Windows 11 ユーザーアカウント管理の完全ガイド〜追加・削除・権限設定まで徹底解説

Windows 11のユーザーアカウント管理とは?

Windows 11を複数人で使う場合や、仕事用と個人用でデータを分けたい場合、ユーザーアカウントの管理は欠かせません。

適切なアカウント管理により、各ユーザーが独自の設定やファイルを持ち、プライバシーとセキュリティを確保できます。家族で1台のパソコンを共有する場合、お子様には「標準ユーザー」アカウントを作成し、保護者が「管理者」アカウントで全体を管理するといった使い分けが可能になります。

本記事では、Windows 11におけるユーザーアカウントの追加・削除・権限設定について、初心者の方でも迷わず実践できるよう、画面キャプチャを交えながら詳しく解説します。

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Windows 11 管理者アカウントと標準ユーザーアカウントの違いユーザーアカウントの種類と権限の違い

Windows 11には主に2種類のアカウントタイプがあります。

「管理者(Administrator)」アカウントは、ソフトウェアのインストール、システム設定の変更、他のユーザーアカウントの管理など、パソコン全体に関わる操作が可能です。一方、「標準ユーザー」アカウントは、自分のファイルやアプリの利用は自由にできますが、システム全体に影響する変更はできません。

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管理者アカウントでできること

管理者アカウントでは、新しいソフトウェアのインストール、Windowsアップデートの実行、セキュリティ設定の変更、他のユーザーアカウントの追加・削除・権限変更など、パソコンのあらゆる設定を変更できます。企業のIT管理者や家庭内でパソコンを管理する保護者には、この権限が必要です。

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標準ユーザーアカウントの制限事項

標準ユーザーは、自分のドキュメントやピクチャフォルダ内のファイル操作、既にインストールされているアプリの使用、個人設定のカスタマイズなどは自由に行えます。しかし、新しいソフトのインストールやシステム設定の変更には管理者パスワードが必要になります。お子様用のアカウントや、業務用パソコンで一般社員に付与するアカウントには、この標準ユーザー権限が適しています。

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アカウント種類の選び方

家族で使う場合、保護者は管理者アカウント、お子様は標準ユーザーアカウントという使い分けが一般的です。企業では、IT管理者のみが管理者権限を持ち、一般社員は標準ユーザーとして運用することで、セキュリティリスクを低減できます。管理者アカウントが1つしかない場合、そのアカウントは削除できないため、複数の管理者アカウントを作成しておくことをお勧めします。

新しいユーザーアカウントを追加する方法

Windows 11で新しいユーザーアカウントを追加する手順を解説します。

アカウント追加には管理者権限が必要なため、必ず管理者アカウントでサインインしてから作業を開始してください。

Windows 11 設定画面からアカウント追加する手順Microsoftアカウントでユーザーを追加

「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を選択します。画面左側の「アカウント」をクリックし、表示された一覧から「他のユーザー」または「家族とその他のユーザー」をクリックしてください。

「他のユーザーの追加」セクションで「アカウントの追加」ボタンをクリックすると、サインイン情報の入力画面が表示されます。追加するユーザーが既にMicrosoftアカウントを持っている場合は、そのメールアドレスを入力します。Microsoftアカウントを持っていない場合は、「新しいメール アドレスにサインアップする」を選択して、新規アカウントを作成できます。

ローカルアカウントで追加する方法

インターネット接続が不要なローカルアカウントを作成する場合は、「このユーザーのサインイン情報がない」オプションを選択し、次に「Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する」を選択します。

ユーザー名とパスワード、セキュリティの質問を設定すれば、ローカルアカウントの作成が完了します。ただし、Microsoftではセキュリティ強化やクラウド同期の観点から、Microsoftアカウントの使用を推奨しています。

ファミリーグループへの追加

家族メンバーを追加する場合は、「設定」アプリの「アカウント」から「家族」を選択する方法もあります。この方法では、Microsoft Family Safetyの機能を活用でき、お子様のアカウントに対して使用時間の制限やコンテンツフィルタリングなどの保護者による制御を設定できます。

ユーザーアカウントを削除する手順

使用しなくなったアカウントは削除できます。

削除作業を行う前に、必ず対象ユーザーに確認を取り、重要なファイルがないか確認してください。削除するアカウント以外のアカウントでサインインしている必要があります。

設定からアカウントを削除する方法

「スタート」→「設定」→「アカウント」→「他のユーザー」の順に進みます。削除したいユーザーアカウントをクリックし、表示されたメニューから「削除」ボタンをクリックしてください。

「アカウントとデータを削除しますか?」という確認画面が表示されるので、「アカウントとデータの削除」をクリックすれば削除が完了します。この方法では、ユーザーのファイルも同時に削除されるため、注意が必要です。

コントロールパネルからファイルを保持して削除

削除するユーザーのファイルを保持したい場合は、コントロールパネルから削除する方法があります。「スタート」→「すべて」→「W」欄の「Windowsツール」→「コントロールパネル」の順に進んでください。

「表示方法」が「カテゴリ」になっていることを確認し、「アカウントの種類の変更」をクリックします。削除したいユーザーアカウントを選択し、「アカウントの削除」をクリックすると、「ファイルの保持」または「ファイルの削除」を選択できます。

「ファイルの保持」を選択すると、削除作業を行ったユーザーのデスクトップ上に、削除したユーザー名のフォルダーが作成され、「お気に入り」「デスクトップ」「ドキュメント」などのデータが保存されます。

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Windows 11 ユーザーアカウント削除時の確認画面削除時の注意事項

管理者アカウントが1つしかない場合、そのアカウントは削除できません。また、顔認証設定済みのアカウントが1つのみの場合、そのアカウントを削除すると、サインイン時に顔認証の画面が表示され続ける不具合が発生する可能性があります。顔認証設定済みのアカウントを削除する場合は、事前に顔認証の設定を削除することをお勧めします。

パソコンからMicrosoftアカウントのユーザーアカウントを削除しても、Microsoftアカウント自体は削除されません。Microsoftアカウント自体を完全に削除したい場合は、マイクロソフト社のホームページから別途手続きが必要です。

アカウント権限の変更方法

既存のユーザーアカウントの権限を変更することも可能です。

標準ユーザーを管理者に昇格させたり、逆に管理者を標準ユーザーに変更したりできます。この操作には管理者権限が必要です。

標準ユーザーから管理者への変更

「設定」→「アカウント」→「他のユーザー」と進み、権限を変更したいユーザーアカウントをクリックします。「アカウントの種類の変更」ボタンをクリックすると、ドロップダウンメニューが表示されるので、「管理者」を選択して「OK」をクリックしてください。

これにより、標準ユーザーが管理者権限を持つようになり、システム設定の変更やソフトウェアのインストールが可能になります。

管理者から標準ユーザーへの変更

セキュリティ強化のため、日常的には標準ユーザーとして使用し、必要な時だけ管理者アカウントに切り替える運用方法もあります。管理者アカウントを標準ユーザーに変更する場合も、同じ手順で「アカウントの種類の変更」から「標準ユーザー」を選択します。

ただし、管理者アカウントが1つしかない状態では、そのアカウントを標準ユーザーに変更することはできません。必ず複数の管理者アカウントが存在する状態で変更作業を行ってください。

企業環境での権限管理

企業環境では、一般社員に標準ユーザー権限のみを付与し、IT管理者だけが管理者権限を持つ運用が一般的です。この方法により、従業員が誤ってシステム設定を変更したり、許可されていないソフトウェアをインストールしたりするリスクを低減できます。また、マルウェア感染のリスクも大幅に軽減されます。

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アカウント管理のセキュリティベストプラクティス

適切なアカウント管理は、パソコンのセキュリティ向上に直結します。

Microsoftは、セキュリティベースラインという形式で、推奨される構成設定のガイダンスを提供しています。Windows 11には3,000を超えるグループポリシー設定があり、そのうちセキュリティ関連の設定を適切に管理することが重要です。

最小権限の原則を適用する

日常的な作業には標準ユーザーアカウントを使用し、システム変更が必要な時だけ管理者アカウントに切り替える「最小権限の原則」を実践しましょう。この方法により、マルウェアがシステム全体に影響を及ぼすリスクを大幅に低減できます。

強力なパスワードとMFA(多要素認証)

各アカウントには、推測されにくい強力なパスワードを設定してください。さらに、Microsoftアカウントでは多要素認証(MFA)を有効にすることで、パスワードが漏洩した場合でも不正アクセスを防ぐことができます。Windows Helloの顔認証や指紋認証を設定すれば、セキュリティと利便性を両立できます。

定期的なアカウント監査

使用していないアカウントは定期的に削除し、必要なアカウントのみを維持してください。特に企業環境では、退職者のアカウントを速やかに削除することが重要です。また、管理者権限を持つアカウントの数を最小限に抑え、誰がどの権限を持っているかを常に把握しておきましょう。

家族向けのアカウント管理

お子様用のアカウントには、Microsoft Family Safetyを活用して、使用時間の制限、不適切なコンテンツのフィルタリング、アプリやゲームの使用制限などを設定できます。これにより、お子様の安全なインターネット利用を促進しながら、デジタルリテラシーを育成できます。

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トラブルシューティング〜よくある問題と解決策

アカウント管理でよくある問題とその解決方法を紹介します。

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アカウントが削除できない場合

削除したいアカウントが現在サインイン中の場合、削除できません。必ず別のアカウントでサインインしてから削除作業を行ってください。また、管理者アカウントが1つしかない場合、そのアカウントは削除できないため、先に別の管理者アカウントを作成する必要があります。

権限変更ができない場合

権限変更を行うには、現在サインインしているアカウントが管理者権限を持っている必要があります。標準ユーザーアカウントでサインインしている場合は、管理者アカウントに切り替えてから作業を行ってください。

Microsoftアカウントとローカルアカウントの切り替え

既存のローカルアカウントをMicrosoftアカウントに変換したり、逆にMicrosoftアカウントをローカルアカウントに変換したりすることも可能です。「設定」→「アカウント」→「ユーザーの情報」から、「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」または「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」を選択してください。

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パスワードを忘れた場合の対処法

Microsoftアカウントのパスワードを忘れた場合は、別のデバイスからMicrosoftのパスワードリセットページにアクセスして、メールまたは電話番号による本人確認を行うことでリセットできます。ローカルアカウントのパスワードを忘れた場合は、セキュリティの質問に答えることでリセット可能です。

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まとめ〜安全で効率的なアカウント管理を実現しよう

Windows 11のユーザーアカウント管理は、セキュリティとプライバシー保護の基盤です。

本記事では、アカウントの追加・削除・権限変更の具体的な手順から、セキュリティベストプラクティス、トラブルシューティングまで網羅的に解説しました。管理者アカウントと標準ユーザーアカウントの適切な使い分け、最小権限の原則の実践、定期的なアカウント監査により、安全で効率的なパソコン環境を構築できます。

家族で共有するパソコンでは、各メンバーに適切な権限を付与し、お子様にはMicrosoft Family Safetyで保護者による制御を設定することをお勧めします。企業環境では、IT管理者のみが管理者権限を持ち、一般社員は標準ユーザーとして運用することで、セキュリティリスクを大幅に低減できます。

Windows 11を安全かつ快適に使用するために、本記事で紹介した方法を実践してみてください。適切なアカウント管理により、データ保護とプライバシー確保を実現できます。

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