Windows 11 セーフモード起動方法|初心者でも安心の完全ガイド

パソコンの調子が悪い・・・

そんな経験、誰にでもありますよね。突然アプリが起動しなくなったり、画面がフリーズしたり。そんなとき、多くのITサポート担当者が最初に試すのが「セーフモード」での起動です。

セーフモードは、Windowsを必要最低限の機能だけで起動する特別なモードのこと。新しくインストールしたソフトウェアや、問題を起こしているドライバーを読み込まずに起動できるため、トラブルの原因を特定しやすくなります。Windows 11では、このセーフモードへのアクセス方法がWindows 10以前とは少し異なっており、初めて操作する方は戸惑うかもしれません。

本記事では、Windows 11でセーフモードを起動する複数の方法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。パソコンが正常に起動できる場合と、起動できない場合の両方に対応した手順をご紹介しますので、どんな状況でも安心して対処できるようになるでしょう。

セーフモードとは?基本を理解しよう

セーフモードを実際に使う前に、その仕組みと目的を理解しておきましょう。

セーフモードの役割と仕組み

セーフモードは、Windowsを基本的なファイルとドライバーのみで起動する診断モードです。通常起動時に読み込まれる多くのプログラムやサービスを無効化することで、システムの問題を切り分けやすくします。

具体的には、サウンド機能やサードパーティー製のドライバー、必須ではないWindowsサービスなどが無効になります。そのため、セーフモードで起動すると、デスクトップの壁紙が表示されず真っ黒な画面になり、画面の四隅に「セーフモード」という文字が表示されるのが特徴です。

関連記事:Windows 11のセキュリティ設定完全ガイド|初心者でも安全に使える7つの手順

Windows 11 セーフモード デスクトップ画面3種類のセーフモードの違い

Windows 11には、目的に応じて選べる3つのセーフモードがあります。

セーフモードは、最も基本的なモードです。最小限のドライバーとサービスのみで起動し、ネットワーク機能も無効になります。ソフトウェアの問題を特定したいときに最適でしょう。

セーフモードとネットワークは、基本的なセーフモードにネットワーク機能を追加したものです。インターネット接続が必要な場合や、ネットワーク経由でドライバーをダウンロードしたいときに便利ですが、ワイヤレス(Wi-Fi)接続はサポートされていないため、有線LAN接続が必要になります。USBフラッシュドライブなどの外部デバイスを使用する場合も、このモードを選択します。

セーフモードとコマンドプロンプトは、グラフィカルなデスクトップ環境の代わりにコマンドプロンプト画面で起動するモードです。上級者向けの機能で、コマンドラインでの操作に慣れている方が、より詳細なトラブルシューティングを行う際に使用します。

なお、セーフモードではWindowsインストーラーサービスが無効になっているため、「セーフモード」と「セーフモードとコマンドプロンプト」ではアプリケーションのインストールやアンインストールができません。この点は覚えておくとよいでしょう。

Windowsが起動できる場合のセーフモード起動方法

パソコンが正常に起動できる状態なら、設定画面から簡単にセーフモードへアクセスできます。

設定画面からの起動手順

最も標準的な方法は、Windows 11の設定画面を使う方法です。

まず、「スタート」ボタンをクリックして、「設定」を選択します。スタートメニューに「設定」が表示されていない場合は、「スタート」ボタンをクリックした後、右上の「すべて」をクリックしてから「設定」を選ぶとよいでしょう。

設定画面が開いたら、左側のメニューから「システム」をクリックします。次に、右側に表示される一覧を下にスクロールして「回復」という項目を探してクリックしてください。

Windows 11 回復設定画面「回復」画面が表示されると、「回復オプション」という見出しの下に「今すぐ再起動」というボタンが見つかります。このボタンをクリックすると、「デバイスを再起動するために作業内容を保存します」という確認メッセージが表示されるので、もう一度「今すぐ再起動」をクリックしましょう。

パソコンが再起動すると、通常のWindowsではなく「オプションの選択」という青い画面が表示されます。ここから先の操作は、次のセクションで詳しく解説します。

関連記事:Windows 11 トラブル対処法|よくあるエラーとその解決手順

サインイン画面からの起動方法

もう一つの方法として、サインイン画面から直接セーフモードへアクセスする方法があります。

パソコンを再起動して、サインイン画面が表示されたら、画面右下の「電源」ボタンをクリックします。次に、キーボードの「Shift」キーを押したまま、「再起動」をクリックしてください。

この操作でも、先ほどと同じ「オプションの選択」画面が表示されます。設定画面を開く手間が省けるため、すぐにセーフモードで起動したい場合に便利な方法です。

オプション選択画面からセーフモードへ進む手順

「オプションの選択」画面が表示されたら、いよいよセーフモードへの最終段階です。

トラブルシューティングメニューの操作

青い背景の「オプションの選択」画面では、いくつかの選択肢が表示されています。ここで「トラブルシューティング」をクリックしましょう。

次に表示される「トラブルシューティング」画面で、「詳細オプション」をクリックします。さらに「詳細オプション」画面が開いたら、「スタートアップ設定」という項目を探してクリックしてください。

「スタートアップ設定」が表示されていない場合は、「その他の修復オプションを表示」というリンクをクリックすると表示されます。機種によって画面構成が若干異なることがあるため、この点は覚えておくとよいでしょう。

Windows 11 スタートアップ設定画面スタートアップ設定での選択

「スタートアップ設定」画面が表示されたら、「再起動」ボタンをクリックします。

ここで注意が必要なのは、Bluetoothマウスでは操作できなくなる可能性があることです。フラットポイント(タッチパッド)や有線マウスを使用することをお勧めします。

再起動後、「オプションを選択するには、番号を押してください」という画面が表示されます。ここでキーボードの「4」キー、または「F4」キーを押すと、通常のセーフモードで起動します。ネットワーク機能が必要な場合は「5」または「F5」キー、コマンドプロンプトが必要な場合は「6」または「F6」キーを押してください。

テンキーの「4」キーを押しても反応しない場合は、キーボード上部の数字キー(「$」や、ひらがなの「う」が刻印されているキー)を使用しましょう。

この画面をしばらく放置すると自動的に電源が切れてしまうため、素早く操作することが大切です。もし電源が切れてしまった場合は、最初から手順をやり直す必要があります。

関連記事:Windows 11のバックアップ方法を完全解説【2025年最新】

Windowsが起動できない場合の対処法

パソコンが正常に起動しない状況でも、セーフモードにアクセスする方法があります。

自動修復モードの活用

Windows 11には、起動に3回連続で失敗すると自動的にWindows回復環境(WinRE)が起動する機能が備わっています。この機能を利用して、意図的に回復環境を呼び出すことができます。

具体的な手順は次のとおりです。まず、パソコンの電源ボタンを約10秒間押し続けて、完全に電源を切ります。次に、電源ボタンを押してパソコンを起動し、Windowsのロゴが表示されたら、すぐに電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンします。

この操作を3回繰り返すと、4回目の起動時に自動的に「自動修復」画面が表示されます。この画面から、先ほど説明した「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」の順に進んでいけば、セーフモードで起動できるようになります。

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BitLocker回復キーへの対応

セーフモード起動時に「BitLocker」画面が表示される場合があります。これは、ドライブが暗号化されている場合に表示されるセキュリティ機能です。

「このドライブの回復キーを入力してください」というメッセージが表示されたら、あらかじめメモしておいた回復キーを入力する必要があります。回復キーは、BitLockerを設定した際にMicrosoftアカウントに保存されているか、印刷して保管しているはずです。

BitLocker回復キー入力画面回復キーが見つからない場合は、別のデバイスでMicrosoftアカウントにサインインし、「デバイス」セクションから該当するパソコンの回復キーを確認できます。企業で使用しているパソコンの場合は、IT管理者に問い合わせる必要があるでしょう。

BitLocker画面が表示されない場合は、そのまま次の手順に進んで問題ありません。

システム構成(msconfig)を使った起動方法

何度もセーフモードで起動する必要がある場合、より効率的な方法があります。

msconfigでのセーフモード設定

システム構成ツール(msconfig)を使うと、次回起動時から自動的にセーフモードで起動するように設定できます。

まず、「スタート」ボタンを右クリックして、表示されたメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択します。キーボードの「Windows」キーを押しながら「R」キーを押しても、同じ画面を開けます。

「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスが表示されたら、「名前」欄に「msconfig」と入力して「OK」をクリックしましょう。

「システム構成」ウィンドウが開いたら、上部の「ブート」タブをクリックします。「ブートオプション」という項目の中に「セーフブート」というチェックボックスがあるので、ここにチェックを入れて「OK」をクリックしてください。

関連記事:Windows 11の作業効率が劇的に上がるショートカットキー完全ガイド

システム構成 ブートオプション設定画面通常起動モードへの戻し方

この方法で設定すると、次回以降、パソコンを起動するたびに自動的にセーフモードで起動するようになります。トラブルシューティング作業を繰り返し行う場合には便利ですが、作業が終わったら必ず設定を元に戻す必要があります。

通常起動モードに戻すには、同じ手順で「システム構成」を開き、「ブート」タブの「セーフブート」チェックボックスからチェックを外して「OK」をクリックします。その後、「再起動」を選択すれば、次回から通常モードで起動するようになります。

この設定を戻し忘れると、毎回セーフモードで起動してしまい、通常の作業ができなくなるため注意が必要です。トラブルシューティングが完了したら、すぐに設定を確認する習慣をつけるとよいでしょう。

セーフモードでのトラブルシューティング実践

セーフモードで起動できたら、次は実際に問題を解決していきます。

問題の切り分け方法

セーフモードで起動した後、まず確認すべきは、通常モードで発生していた問題が再現されるかどうかです。

セーフモードで問題が発生しない場合、原因は通常起動時に読み込まれるソフトウェアやドライバーにあると考えられます。最近インストールしたアプリケーションや、更新したドライバーを思い出してみましょう。

逆に、セーフモードでも同じ問題が発生する場合は、Windowsのシステムファイル自体に問題がある可能性が高くなります。この場合は、システムファイルチェッカー(sfc /scannow)などのツールを使った、より高度な修復作業が必要になるかもしれません。

問題のあるソフトウェアの特定と削除

セーフモードでは、コントロールパネルやWindowsの設定画面を使って、問題を起こしている可能性のあるソフトウェアをアンインストールできます。

「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」の順に開くと、インストールされているすべてのアプリケーションが一覧表示されます。最近インストールした日付順に並べ替えて、問題が発生し始めた時期の前後にインストールしたアプリを確認してみましょう。

怪しいアプリケーションが見つかったら、そのアプリの右側にある「…」メニューから「アンインストール」を選択します。ただし、「セーフモード」と「セーフモードとコマンドプロンプト」ではWindowsインストーラーサービスが無効になっているため、一部のアプリはアンインストールできない場合があります。その場合は、「セーフモードとネットワーク」で起動し直すか、通常モードに戻ってから作業を行う必要があります。

ドライバーの更新とロールバック

ハードウェアドライバーが原因で問題が発生している場合、デバイスマネージャーから対処できます。

「スタート」ボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を選択すると、パソコンに接続されているすべてのハードウェアが一覧表示されます。問題のあるデバイスには、黄色い警告マークが表示されることが多いので、まずそれを探してみましょう。

該当するデバイスを右クリックして「プロパティ」を選択し、「ドライバー」タブを開きます。ここで「ドライバーを元に戻す」というボタンが有効になっていれば、最近更新したドライバーを以前のバージョンに戻すことができます。

ドライバーの更新が原因で問題が発生した場合、この方法で解決できることが多いでしょう。ただし、セキュリティ上の理由で更新されたドライバーもあるため、問題が解決した後は、デバイスメーカーの公式サイトで最新の安定版ドライバーを確認することをお勧めします。

関連記事:Windows 11のドライバー更新方法を完全解説|初心者でも安心の手順ガイド

セーフモードから通常モードへ戻る方法

トラブルシューティングが完了したら、通常モードに戻りましょう。

正しい終了手順

セーフモードでの作業が終わったら、通常の方法でパソコンを再起動またはシャットダウンするだけで、次回は自動的に通常モードで起動します。

「スタート」ボタンをクリックして、電源アイコンから「再起動」または「シャットダウン」を選択してください。特別な設定変更は必要ありません。

ただし、先ほど説明した「システム構成(msconfig)」でセーフブート設定を有効にしている場合は、その設定を解除しない限り、次回以降も自動的にセーフモードで起動してしまいます。この点だけは注意が必要です。

通常モードで起動しない場合の確認事項

普通に再起動したのに、再びセーフモードで起動してしまう場合は、システム構成の設定を確認しましょう。

「Windows」キー+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「msconfig」と入力します。「システム構成」ウィンドウの「ブート」タブを開いて、「セーフブート」のチェックボックスが有効になっていないか確認してください。

チェックが入っている場合は、チェックを外して「OK」をクリックし、パソコンを再起動すれば、通常モードで起動するようになります。

関連記事:Windows 11のネットワークトラブル完全解決ガイド

セーフモード起動時のよくあるトラブルと解決策

セーフモード起動時には、いくつかの特有の問題が発生することがあります。

PINでサインインできない場合

セーフモードでは、Windows Helloなどの高度な認証機能が無効になるため、通常使用しているPIN(暗証番号)でサインインできない場合があります。

サインイン画面で「暗証番号(PIN)をセットアップする」と表示され、PIN入力欄が表示されない場合は、「サインイン オプション」をクリックして、パスワードでのサインインに切り替える必要があります。

「サインイン オプション」が表示されていない場合は、一度通常モードで起動して、設定を変更する必要があります。「設定」→「アカウント」→「サインイン オプション」の順に開き、「セキュリティ向上のため、このデバイスではMicrosoft アカウント用にWindows Helloサインインのみを許可する(推奨)」のスイッチを「オフ」に切り替えましょう。

画面が真っ黒になる理由

セーフモードで起動すると、デスクトップの壁紙が表示されず、真っ黒な画面になります。これは故障ではなく、正常な動作です。

セーフモードでは、壁紙表示機能を含む多くの視覚効果が無効になっているため、デスクトップ背景は黒一色で表示されます。画面の四隅に「セーフモード」という文字が表示されていれば、正しくセーフモードで起動できている証拠です。

また、画面解像度が通常より低く表示されることもありますが、これもグラフィックドライバーが基本的なものに制限されているためです。通常モードに戻れば、元の解像度と壁紙に戻ります。

ネットワークに接続できない問題

「セーフモード」で起動した場合、ネットワーク機能は完全に無効になっています。インターネットやネットワーク上の他のコンピューターにアクセスする必要がある場合は、必ず「セーフモードとネットワーク」を選択してください。

ただし、「セーフモードとネットワーク」でもワイヤレス(Wi-Fi)接続はサポートされていません。ネットワーク機能を使用する場合は、有線LAN接続が必要になります。

Wi-Fi環境しかない場合は、必要なドライバーやファイルを別のデバイスでダウンロードし、USBメモリなどで転送する方法を検討しましょう。この場合も「セーフモードとネットワーク」で起動すれば、USBデバイスを認識できます。

まとめ|セーフモードを活用してトラブルを解決しよう

Windows 11のセーフモード起動方法について、さまざまな状況に対応した手順を解説してきました。

パソコンが正常に起動できる場合は、設定画面やサインイン画面から簡単にアクセスできます。起動できない場合でも、強制シャットダウンを繰り返すことで自動修復モードを呼び出し、そこからセーフモードに入ることが可能です。また、何度もセーフモードで起動する必要がある場合は、システム構成(msconfig)を使った方法も便利でしょう。

セーフモードは、パソコンのトラブルシューティングにおいて非常に強力なツールです。最小限の機能だけで起動することで、問題の原因を特定しやすくなり、適切な対処ができるようになります。ただし、セキュリティソフトも動作していないため、ネットワーク接続時には注意が必要です。

トラブルが発生したときに慌てないよう、この記事の手順を参考に、一度セーフモードでの起動を試してみることをお勧めします。実際に操作してみることで、いざというときにスムーズに対処できるようになるでしょう。

なお、セーフモードでも問題が解決しない場合や、システムファイルの深刻な破損が疑われる場合は、Windowsの再インストールやシステムの復元を検討する必要があるかもしれません。重要なデータは定期的にバックアップを取っておくことが、最も確実なトラブル対策になります。

Windows 11を安定して使い続けるためには、正規のライセンスで運用することも重要です。ライセンス関連のトラブルを避け、安心してパソコンを使用したい方は、信頼できる販売店から正規ライセンスを入手することをお勧めします。

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