インストール・初期設定ガイド

Windows 11インストール手順完全ガイド|2025年最新版

03
7月

Windows 11とは？2025年最新情報

Windows 11は、Microsoftが提供する最新のオペレーティングシステムです。2021年に初めて一般公開されてから、定期的な機能更新プログラムによって進化を続けています。2025年7月現在、最新バージョンはWindows 11 バージョン24H2（2024年更新プログラム）となっています。

このOSは、洗練されたデザイン、強化されたセキュリティ機能、そして生産性向上のための新機能を備えています。特に注目すべきは、TPM 2.0（Trusted Platform Module）やセキュアブートなどのセキュリティ要件が強化されたことでしょう。

Windows 11は単なる見た目の変更だけではありません。パフォーマンスの最適化、マルチタスク機能の強化、そしてセキュリティの向上など、多くの実用的な改善が施されています。特に2025年の最新版では、AI機能の統合がさらに進み、ユーザー体験が大きく向上しています。

では、このWindows 11を実際にインストールするにはどうすればいいのでしょうか？これから、最新の方法を詳しく解説していきます。

Windows 11インストールの準備

Windows 11をインストールする前に、いくつかの準備が必要です。まずは、お使いのPCがWindows 11の最小システム要件を満たしているかを確認しましょう。

Windows 11の主な最小システム要件は次のとおりです：

  • プロセッサ：1GHz以上、2コア以上、64ビット互換プロセッサ
  • RAM：4GB以上
  • ストレージ：64GB以上の空き容量
  • システムファームウェア：UEFI、Secure Boot対応
  • TPM：バージョン2.0
  • グラフィックカード：DirectX 12互換、WDDM 2.0ドライバー
  • ディスプレイ：9インチ以上、HD解像度（720p）
  • インターネット接続：Windows 11 Homeエディションのセットアップにはインターネット接続とMicrosoftアカウントが必要

現在Windows 10を使用している場合は、「PC正常性チェックアプリ」を使って、お使いのPCがWindows 11の要件を満たしているかを簡単に確認できます。

Windows 11システム要件チェックツールの画面また、インストール前に重要なデータのバックアップを取っておくことを強くおすすめします。OSのインストールは予期せぬトラブルが発生する可能性があるため、大切なファイルは外付けハードドライブやクラウドストレージにコピーしておきましょう。

さらに、使用しているPCのドライバーが最新かどうかも確認しておくと安心です。特にグラフィックドライバーやネットワークドライバーは、新しいOSとの互換性が重要です。

これらの準備が整ったら、いよいよWindows 11のインストール方法に進みましょう。

Windows 11インストール方法（アップグレード編）

すでにWindows 10を使用している場合、最も簡単なインストール方法はWindows Updateを通じたアップグレードです。この方法なら、ファイルや設定、インストール済みのアプリをそのまま引き継ぐことができます。

Windows Updateを使ってWindows 11にアップグレードする手順は次のとおりです：

  1. 「スタート」メニューを右クリックし、「設定」を選択します
  2. 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を選択します
  3. 「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックします

お使いのPCがWindows 11の要件を満たしていれば、Windows 11へのアップグレードが表示されます。「ダウンロードしてインストール」ボタンをクリックしてアップグレードプロセスを開始しましょう。

Windows Updateでのアップグレード画面ソフトウェアライセンス条項に同意すると、アップグレードのダウンロードとインストールが始まります。このプロセスには、PCの性能やインターネット接続速度によって、30分から数時間かかることがあります。

インストールの途中でPCが数回再起動することがありますが、これは正常な動作です。インストールが完了するまでPCの電源を切らないようにしましょう。

Windows 11インストールアシスタントを使用する方法

Windows Updateでアップグレードが表示されない場合は、Windows 11インストールアシスタントを使用する方法もあります。この方法は、Windows 10バージョン2004以降を実行しているPCで利用できます。

手順は次のとおりです：

  1. MicrosoftのWindows 11ダウンロードページにアクセスします
  2. 「Windows 11インストールアシスタント」の「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします
  3. ダウンロードしたファイルを実行し、「実行」を選択します
  4. ライセンス条項に同意し、「インストール」をクリックします

あとは画面の指示に従ってインストールを完了させましょう。こちらの方法も、ファイルや設定、アプリを保持したままアップグレードできます。

Windows 11インストール方法（クリーンインストール編）

新しいPCを購入した場合や、システムを完全にリフレッシュしたい場合は、クリーンインストールが最適です。この方法では、ハードドライブを完全に消去して、新鮮な状態からWindows 11をインストールします。

クリーンインストールには、インストールメディア（USBフラッシュドライブやDVD）が必要です。以下の手順で準備しましょう：

インストールメディアの作成

  1. 別のPCでMicrosoftのWindows 11ダウンロードページにアクセスします
  2. 「Windows 11のインストールメディアを作成する」セクションで「今すぐダウンロード」をクリックします
  3. ダウンロードしたメディア作成ツールを実行します
  4. ライセンス条項に同意します
  5. 「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択します
  6. 言語、エディション、アーキテクチャを選択します
  7. USBフラッシュドライブ（8GB以上）またはISOファイルを選択します
  8. 画面の指示に従って、インストールメディアを作成します

Windows 11インストールメディア作成の様子インストールメディアからのブート

インストールメディアを作成したら、次の手順でWindows 11をインストールします：

  1. インストールメディア（USBまたはDVD）をPCに挿入します
  2. PCを再起動し、ブートメニューを表示します（多くの場合、起動時にF12、F2、DeleteキーなどのファンクションキーまたはESCキーを押します）
  3. ブートメニューからインストールメディアを選択します
  4. 「今すぐインストール」をクリックします
  5. プロダクトキーの入力を求められたら、お持ちのキーを入力するか、「プロダクトキーがありません」を選択します（後でアクティベーションできます）
  6. インストールするWindows 11のエディションを選択します
  7. ライセンス条項に同意します
  8. 「カスタム：Windowsのみをインストールする」を選択します
  9. インストール先のドライブを選択します（必要に応じてパーティションを削除・作成できます）
  10. 「次へ」をクリックしてインストールを開始します

インストールが完了すると、PCが再起動し、初期設定画面が表示されます。ここで地域、キーボードレイアウト、ネットワーク設定、Microsoftアカウントの設定などを行います。

Windows 11 Homeエディションの場合、セットアップ中にインターネット接続とMicrosoftアカウントが必要になります。

Windows 11インストール時の注意点と回避策

Windows 11のインストールでは、いくつかの課題に直面することがあります。ここでは、よくある問題とその解決策を紹介します。

システム要件を満たさない場合の対応

お使いのPCがWindows 11の最小システム要件を満たしていない場合でも、インストールできる可能性があります。ただし、Microsoftはこの方法を公式にはサポートしておらず、将来的な更新プログラムが提供されない可能性があることに注意してください。

TPM 2.0やセキュアブート、RAM要件などをバイパスするには、Rufusというサードパーティ製ツールを使用する方法があります。Rufusを使用すると、これらのチェックを回避するWindows 11インストールメディアを作成できます。

Rufusユーティリティの設定画面また、レジストリを編集してインストールチェックをバイパスする方法もあります。Windows 11のインストーラーで「このPCはWindows 11を実行できません」というメッセージが表示されたら、Shift+F10キーを押してコマンドプロンプトを開き、「regedit」と入力してレジストリエディタを起動します。

そして、以下のレジストリキーを作成して値を設定します：

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig
  • BypassTPMCheck = 1 (DWORD)
  • BypassSecureBootCheck = 1 (DWORD)
  • BypassRAMCheck = 1 (DWORD)

これらの設定を行った後、コマンドプロンプトとレジストリエディタを閉じて、インストールを続行できます。

Microsoftアカウント要件の対応

Windows 11 Homeエディションでは、セットアップ時にMicrosoftアカウントとインターネット接続が必要です。これを回避するには、セットアップ中にShift+F10キーを押してコマンドプロンプトを開き、「start ms-cxh:localonly」と入力する方法があります。

ただし、将来的なWindows 11のアップデートでは、この回避策が使えなくなる可能性があることに注意してください。Microsoftは徐々にローカルアカウントのセットアップオプションを制限する方向に進んでいます。

Windows 11インストール後の最適化

Windows 11のインストールが完了したら、システムを最適化して最高のパフォーマンスを引き出しましょう。以下に、インストール後に行うべき重要な手順を紹介します。

ドライバーの更新

まず最初に、すべてのハードウェアドライバーが最新であることを確認しましょう。Windows Updateで多くのドライバーが自動的に更新されますが、グラフィックカードやサウンドカードなどの特殊なハードウェアについては、メーカーのウェブサイトから最新のドライバーをダウンロードすることをおすすめします。

Windows Updateの実行

Windows 11をインストールした直後は、「設定」→「Windows Update」から最新の更新プログラムをチェックして、すべての更新プログラムをインストールしましょう。これにより、セキュリティパッチや機能の改善が適用されます。

不要なアプリの削除

Windows 11には、使わないプリインストールアプリが含まれていることがあります。「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」から、不要なアプリをアンインストールしてシステムリソースを節約できます。

Windows 11設定画面でのアプリ管理プライバシー設定の確認

Windows 11では、プライバシーに関するさまざまな設定があります。「設定」→「プライバシーとセキュリティ」から、位置情報、カメラ、マイク、診断データなどの設定を確認し、必要に応じて調整しましょう。

これらの最適化を行うことで、Windows 11の動作が安定し、パフォーマンスが向上します。また、セキュリティとプライバシーも強化されるでしょう。

まとめ：Windows 11インストールの成功のために

Windows 11のインストールは、適切な準備と手順を踏むことで、スムーズに行うことができます。この記事で紹介したガイドに従って、最新のWindows 11を快適に使い始めましょう。

重要なポイントをおさらいします：

  • インストール前に、PCがWindows 11の最小システム要件を満たしているか確認する
  • 重要なデータのバックアップを取っておく
  • Windows UpdateまたはWindows 11インストールアシスタントを使ってアップグレードする方法と、インストールメディアを使ってクリーンインストールする方法がある
  • システム要件を満たさない場合でも、Rufusやレジストリエディタなどのツールを使って回避策がある（ただし公式にはサポートされていない）
  • インストール後は、ドライバーの更新、Windows Updateの実行、不要なアプリの削除、プライバシー設定の確認などの最適化を行う

Windows 11は、より直感的なユーザーインターフェース、強化されたセキュリティ機能、そして改善されたパフォーマンスを提供します。適切にインストールして最適化することで、これらのメリットを最大限に活用できるでしょう。

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