Windowsの正規性とは?知っておくべき基本知識
パソコンを購入したとき、そのWindowsは正規品なのか気になったことはありませんか?
Windowsの正規性とは、簡単に言えばMicrosoftが公式に認めたライセンスを持っているかどうかということです。正規のWindowsを使用することは、セキュリティ面でも機能面でも非常に重要なポイントとなります。
不正なライセンスを使用していると、重要なセキュリティアップデートが受けられなかったり、突然使用できなくなったりするリスクがあるのです。特に企業や組織での利用では、コンプライアンス違反となる可能性もあります。
正規のWindowsを使うメリットは数多くあります。まず、Microsoftからの定期的なアップデートを受け取れるため、常に最新の機能やセキュリティ対策が適用されます。また、Microsoftのサポートを受けられるので、何か問題が発生した際にも安心です。
では、自分のパソコンのWindowsが正規品かどうか、どうやって確認すればいいのでしょうか?
この記事では、Windowsの正規性を自分で簡単に確認できる3つの手順を詳しく解説します。難しい知識は必要ありません。画面の指示に従って操作するだけで、あなたのWindowsが正規品かどうかすぐに分かります。
手順1:システムのプロパティからWindowsのライセンス状態を確認する
まずは最も基本的な方法から見ていきましょう。Windowsのシステムプロパティから、ライセンスの状態を直接確認する方法です。
この方法は、どのバージョンのWindowsでも使える基本的な確認方法です。特別なツールは必要なく、すぐに実行できます。
Windows 11でのライセンス確認手順
Windows 11をお使いの方は、以下の手順で確認できます。
- キーボードの「Windowsキー」と「R」を同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます
- 「winver」と入力し、「OK」をクリックします
- 表示されるウィンドウでWindowsのバージョンとビルド番号を確認できます
または、別の方法として:
- スタートメニューを開き、「設定」をクリックします
- 左側のメニューから「システム」を選択します
- 一番下までスクロールして「Windowsのライセンス認証」をクリックします
ここで「Windowsはライセンス認証されています」と表示されていれば、正規のライセンスが適用されていることになります。
Windows 10でのライセンス確認手順
Windows 10をお使いの方は、こちらの手順で確認できます。
- スタートメニューを開き、歯車アイコンの「設定」をクリックします
- 「更新とセキュリティ」を選択します
- 左側のメニューから「ライセンス認証」をクリックします
ここで「Windowsはライセンス認証されています」と表示されていれば、正規のライセンスが適用されています。また、「エディション」の下に表示されているWindowsのバージョン(Windows 10 ProやHome)も確認できます。
もし「Windowsのライセンス認証が必要です」と表示されている場合は、ライセンス認証が完了していない状態です。その場合は、「今すぐライセンス認証する」をクリックして、画面の指示に従ってライセンス認証を行いましょう。
手順2:コマンドプロンプトを使ったより詳細なライセンス情報の確認
システム設定から基本的な確認ができたら、次はもう少し詳しい情報を知りたい方向けに、コマンドプロンプトを使った確認方法をご紹介します。
コマンドプロンプトと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、指示通りに入力するだけなので心配いりません。この方法では、ライセンスの種類や有効期限など、より詳細な情報を確認することができます。
コマンドプロンプトでライセンス情報を確認する手順
- スタートメニューを開き、「cmd」または「コマンドプロンプト」と入力します
- 検索結果に表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します
- ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックします
- コマンドプロンプトが開いたら、次のコマンドを入力し、Enterキーを押します:
- slmgr /dli
このコマンドを実行すると、ライセンス情報を含むダイアログボックスが表示されます。ここでは以下の情報を確認できます:
- ライセンスの名前(Windows(R) 10 Pro など)
- ライセンスの説明
- ライセンス認証の状態(Licensed = 正規認証済み)
- 部分的なプロダクトキー(セキュリティのため最後の5桁のみ表示)
より詳細な情報を確認したい場合は、次のコマンドも使えます:
slmgr /dlvこのコマンドを実行すると、ライセンスの詳細情報が表示されます。ここでは、ライセンスの種類(OEM、Retail、Volumeなど)や有効期限などの追加情報を確認できます。
「OEM」と表示されている場合は、PCメーカーによってプリインストールされたライセンスであることを意味します。「Retail」の場合は、個別に購入された小売版のライセンスです。「Volume」は、企業向けのボリュームライセンスを示しています。
もし「Notification」の項目に「The machine is permanently activated.」と表示されていれば、そのPCは永続的にライセンス認証されており、再認証の必要がないことを意味します。
手順3:Microsoftアカウントでのライセンス確認
最後に紹介するのは、Microsoftアカウントを通じてライセンスを確認する方法です。この方法は特に、デジタル購入したライセンスや、複数のデバイスでWindowsを使用している場合に便利です。
Microsoftアカウントにリンクされたライセンスは、アカウントページから簡単に確認できます。また、ライセンスの移行や再有効化も、このページから行うことができます。
Microsoftアカウントでライセンスを確認する手順
- Webブラウザを開き、Microsoftアカウントページ(account.microsoft.com)にアクセスします
- お使いのMicrosoftアカウントでサインインします
- 「サービスとサブスクリプション」をクリックします
- このページで、購入したWindowsライセンスを含むすべてのMicrosoft製品が表示されます
ここでWindowsのライセンスが表示されない場合、以下の可能性が考えられます:
- PCメーカーによってプリインストールされたOEMライセンスを使用している(この場合、Microsoftアカウントには表示されません)
- ライセンスが別のMicrosoftアカウントに関連付けられている
- デジタル購入ではなく、プロダクトキーで認証した場合
OEMライセンスの場合、そのライセンスは特定のハードウェアに紐づいているため、Microsoftアカウントには表示されないことが一般的です。
Microsoftアカウントページでは、ライセンスの詳細情報や、関連付けられているデバイスも確認できます。また、必要に応じてライセンスを別のデバイスに移行することも可能です。
デジタル購入したWindowsライセンスは、通常5台までのデバイスに関連付けることができます。ただし、同時に使用できるのは1台のみです。
ライセンス認証で問題が発生した場合の対処法
ここまでの手順でWindowsの正規性を確認してみたものの、問題が見つかった場合はどうすればよいのでしょうか?いくつかの一般的な問題と、その対処法をご紹介します。
「Windowsのライセンス認証が必要です」と表示される場合
この表示が出る主な原因としては、以下のようなことが考えられます。
- ライセンス認証が完了していない
- ハードウェアの大幅な変更によりライセンス認証が無効になった
- Windowsのプロダクトキーが不正または無効
対処法としては:
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」から「トラブルシューティング」をクリックします
- プロダクトキーをお持ちの場合は、「プロダクトキーを変更する」をクリックして入力します
- ハードウェアを変更した場合は、Microsoftアカウントにサインインして再認証を試みます
ライセンスの種類を確認したい場合
前述のコマンドプロンプトの方法(slmgr /dlv)で、ライセンスの種類を確認できます。一般的なライセンスタイプには以下のようなものがあります:
- OEM:PCメーカーによってプリインストールされたライセンス。このライセンスはハードウェアに紐づいており、別のPCには移行できません
- Retail:個別に購入された小売版のライセンス。こちらは別のPCに移行可能です
- Volume:企業向けのボリュームライセンス
ライセンスの種類によって、移行や再認証の方法が異なりますので、問題解決の際には参考にしてください。
正規のWindowsライセンスを入手するには
もし現在使用しているWindowsが正規品でないことが判明した場合や、新しくライセンスを購入したい場合は、以下の方法で正規ライセンスを入手できます:
- Microsoft公式サイトからの購入
- 正規販売店からの購入
- 信頼できるオンラインショップからの購入
格安のWindowsライセンスを探している場合は、PCユービックのような正規品保証付きの販売サイトを利用するのがおすすめです。PCユービックでは、Windows 11 ProやWindows 11 Homeなどの正規ライセンスを格安で提供しており、すべての商品に正規認証保証が付いています。
Windowsの正規性確認まとめ:安全なパソコン環境のために
この記事では、Windowsの正規性を自分で確認するための3つの手順を詳しく解説しました。最後に重要なポイントをまとめておきましょう。
Windowsの正規性を確認することは、セキュリティ対策の基本中の基本です。正規のWindowsを使用することで、セキュリティアップデートを定期的に受け取り、マルウェアやウイルスからパソコンを守ることができます。
また、正規のWindowsを使用していれば、Microsoftのサポートを受けることができるため、何か問題が発生した場合でも安心です。特に企業や組織でパソコンを使用する場合は、コンプライアンス違反を避けるためにも、必ず正規のWindowsを使用しましょう。
もし現在使用しているWindowsが正規品でないことが判明した場合は、早急に正規ライセンスを入手することをおすすめします。PCユービックでは、正規品保証付きのWindowsライセンスを格安で提供しています。すべての商品に正規認証保証が付いており、万一商品に不具合や相違があった場合には、返品または交換による対応を行っています。
安全なパソコン環境を維持するためにも、定期的にWindowsの正規性を確認し、常に最新の状態を保つようにしましょう。
今すぐあなたのWindowsが正規品かどうか、この記事で紹介した方法で確認してみてください。そして、もし正規品でなかったり、新しいライセンスが必要だったりする場合は、安全なWindowsライセンスを今すぐ購入することをおすすめします。