ライセンスの基礎知識
Windows正規品が安い理由とは？購入前に知るべき真実
7月
Windows正規品が格安で販売されている理由とリスク
「Windows 11 Proが1万円以下で買える！」「Office 2021が5,000円台！」・・・インターネット上でこのような格安価格を見かけたことはありませんか？
正規品のWindows OSやOfficeソフトは、通常かなりの価格がします。Windows 11 Proの正規品なら2万円前後、Office製品も同様の価格帯が一般的です。それなのに、なぜこれほど安く販売されているのでしょうか？
実は、この「安すぎる正規品」には、知っておくべき重要な真実が隠されています。IT関連のソフトウェア販売に携わる私の経験から、この記事では格安Windows・Office製品の実態と、購入前に絶対に知っておくべき情報をお伝えします。
あまりにも安い価格で販売されているWindows製品には、様々なリスクが潜んでいます。この記事を読めば、なぜ格安で販売されているのか、そして購入する際に注意すべきポイントが明確になるでしょう。
なぜ一部のWindows製品は異常に安いのか？
インターネット上で見かける格安のWindows製品。これらが安い理由にはいくつかのパターンがあります。
まず知っておくべきなのは、正規品であっても様々な種類のライセンスが存在するということです。OEM版、DSP版、ボリュームライセンスなど、聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかし、あまりにも安すぎる製品の多くは、次のような理由で格安になっています。
1. 不正に取得されたプロダクトキーの転売
Yahoo!知恵袋の回答によると、「日本のショッピングサイトでwinプロダクトキー販売しているのは大抵Chinaだろうと思われます。あと倒産した会社からPC貰ったり？してボリュームライセンスキーとかリテール版キー等プロダクトキー売ってたりします。本来ならOUT(´Д｀)なんだけど…」と指摘されています。
つまり、企業向けの大量ライセンスを不正に切り売りしているケースが多いのです。
2. 使用済みライセンスの再利用
古いPCから抽出された使用済みのプロダクトキーが再販されているケースもあります。Windows 10は特殊で、Windows 7までのプロダクトキーでも使用できる仕様があったため、廃棄予定のPCからキーを回収して販売するという手法が横行していました。
これらは一見すると動作するように見えますが、マイクロソフトのライセンス規約に違反しています。一度使用されたライセンスを別のPCで再利用することは、基本的に認められていないのです。
3. 海賊版や偽造ライセンス
完全な偽造品や、認証システムを不正に回避するように改変されたソフトウェアも存在します。これらは明らかな著作権侵害であり、法的リスクを伴います。
知恵袋の別の回答では「不正ライセンス品だから」「アウトです」と明確に指摘されています。
格安Windows製品を使うとどんなリスクがあるのか？
安さに惹かれて購入したくなる気持ちはわかります。しかし、格安のWindows製品を使用することには、いくつかの重大なリスクが伴います。
1. 突然使用できなくなるリスク
不正なライセンスは、マイクロソフトの定期的な監査によって無効化される可能性があります。ある日突然、「このWindowsのライセンスは不正です」という警告が表示され、機能が制限されることがあるのです。
知恵袋の回答では「買った当初は使えるかも知れないが認証が切れて制限されます」と指摘されています。
これは個人ユーザーにとっても大きな問題ですが、ビジネスで使用している場合はさらに深刻です。突然PCが制限モードになれば、業務に大きな支障をきたします。
2. セキュリティリスク
不正なソフトウェアには、マルウェアやウイルスが仕込まれている可能性があります。マイクロソフトの公式情報によると、「プログラムをダウンロードして入手するよう指示があり、ダウンロードしてインストールしたところ、ウィルスが混入していた」というケースが報告されています。
個人情報や企業の機密情報が漏洩するリスクを考えると、数千円の節約のために安全性を犠牲にする価値はあるでしょうか？
3. サポートが受けられないリスク
不正なライセンスでは、マイクロソフトの公式サポートを受けることができません。マイクロソフトの情報によると「Office アプリを利用中に分からないことがあり、マイクロソフト サポートに問い合わせたが、正規ライセンスの Office アプリではないと判明したため、サポートを受けることができなかった」という事例が報告されています。
問題が発生した際に頼れる公式サポートがないというのは、特にビジネスユースでは大きなリスクとなります。
4. 法的リスク
不正ライセンスの使用は、著作権法違反となる可能性があります。特に企業での使用は監査の対象となりやすく、発覚した場合は法的責任を問われる可能性があります。
「ライセンス違反 = 法律違反 (違法)ではない」という誤解もありますが、マイクロソフト社が起訴して法的に違反と見なされれば、法的責任を問われる可能性は十分にあります。
格安Windows製品の見分け方
では、どのようにして怪しい製品を見分ければよいのでしょうか？以下のポイントに注意しましょう。
1. 異常に安い価格
正規品のWindows 11 ProやOffice製品が数百円で販売されているなら、それは警戒すべきサインです。マイクロソフトの公式サイトや正規販売店の価格と比較して、あまりにも安い場合は注意が必要です。
PCubikでは、Windows 11 Proが9,900円、Windows 11 Homeが8,800円で提供されています。これらの価格は一般的な市場価格と比較すると安価ですが、極端に安すぎる価格ではありません。
2. 販売元の信頼性
販売元の情報をよく確認しましょう。正規の販売店は、会社の所在地や連絡先が明確に記載されています。知恵袋の回答によると「会社の場所嘘で記載されています。電話番号無い、メールのみだったりします」という特徴が不正業者にはあるようです。
PCubikの場合、ウェブサイトには詳細な商品情報や納品方法、サポート体制などが明記されており、インボイス制度にも対応しています。これは信頼できる販売元の特徴と言えるでしょう。
3. 販売されている製品の種類
マイクロソフトの公式情報によると、以下のような製品は一般消費者向けには販売されていないか、日本国内では提供されていない可能性があります：
- Office Professional Plus（一般消費者向けには販売されていない）
- Office Home and Student（日本国内向けには販売されていない）
- OEM版、DSP版と称したエディション（一般消費者向けには販売されていない）
これらの製品が一般向けに販売されている場合は、注意が必要です。
4. メディアの有無
マイクロソフトの情報によると「Office 2024、Office 2021、Office 2019、Office 2016、Microsoft 365 Personal、Microsoft 365 Family、Microsoft 365 Business Standard にはメディアが添付されておらず、インターネット上からイメージをダウンロードしてインストールするようになっています」とのこと。
つまり、最新のOffice製品にCD-ROMやDVD-ROMが付属していると謳っている場合は、非正規品の可能性が高いです。
正規品と格安品の価格差はなぜ生まれるのか？
ここで疑問に思うのは、なぜ正規品と格安品の間にこれほどの価格差があるのかということでしょう。
1. 研究開発コスト
マイクロソフトのような大企業は、製品開発に膨大な研究開発費を投じています。Windows OSやOfficeソフトの開発には、何千人もの開発者が関わり、何年もの歳月をかけています。
この開発コストは当然、製品価格に反映されます。一方、不正コピー品はこのコストを一切負担していません。
2. 継続的なアップデートとサポート
正規品の価格には、購入後の継続的なアップデートやセキュリティパッチの提供、技術サポートなどのコストも含まれています。特にセキュリティ面では、常に新たな脅威に対応するためのアップデートが重要です。
不正品では、これらのサービスを受けられないか、制限されることがほとんどです。
3. ライセンス形態の違い
正規のライセンスには様々な形態があります。一般消費者向けのリテール版、PC購入時に付属するOEM版、企業向けのボリュームライセンスなど、用途や規模によって価格設定が異なります。
格安品の多くは、本来は別の用途で提供されているライセンスを不正に転用しているケースが多いのです。
安全に正規品を購入するには？
では、安全に正規品を購入するにはどうすればよいのでしょうか？以下のポイントを参考にしてください。
1. 信頼できる販売元から購入する
マイクロソフト公式サイト、家電量販店、信頼できるオンラインショップなど、実績のある販売元から購入しましょう。PCユービックのような、正規品保証を明示し、返品・交換ポリシーが明確な販売元を選ぶことが重要です。
PCユービックでは「すべての商品に正規認証保証付き。万一、商品に不具合や相違があった場合には、返品または交換にて迅速に対応いたします」と明記されています。
2. 価格の妥当性を確認する
あまりにも安すぎる価格には警戒しましょう。しかし、正規品でも販売元によって価格差があります。複数の販売元で価格を比較し、適正な価格帯を把握しておくことが大切です。
PCubikの価格帯（Windows製品が8,800円～9,900円、Office製品が5,500円～38,500円）は、極端に安すぎるわけではなく、正規品としては適正な範囲と言えるでしょう。
3. 製品の種類を確認する
購入する製品が、自分の用途に合ったものかを確認しましょう。例えば、個人利用ならWindows 11 HomeやOffice Home & Businessが適していますが、ビジネス利用ではWindows 11 ProやOffice Professional Plusが必要かもしれません。
PCubikでは、Windows 11 ProやWindows 11 Home、Office Professional Plus 2021、Office Home & Business 2019など、様々な種類の製品を取り扱っています。用途に合わせて選ぶことができるでしょう。
4. アフターサポートの有無を確認する
購入後のサポート体制も重要なポイントです。インストールや認証に問題が発生した場合のサポート窓口があるか、返品・交換ポリシーはどうなっているかを事前に確認しておきましょう。
PCubikでは「デジタル商品の性質上、返品・交換は原則不可ですが、ライセンスが有効化できない場合は個別にサポートいたします」と明記されており、安心感があります。
まとめ：Windows正規品を安全に購入するために
格安のWindows製品には様々なリスクが潜んでいることがわかりました。一時的な節約のために、セキュリティリスクや法的リスクを負うことは賢明とは言えません。
安全に正規品を購入するためのポイントをまとめると：
- 信頼できる販売元から購入する
- あまりにも安すぎる価格には警戒する
- 製品の種類と自分の用途を確認する
- アフターサポートの有無を確認する
PCユービックのような、正規品保証を明示し、適正な価格帯で販売している信頼できる販売元を選ぶことが、安全なWindows・Office製品の購入につながります。
最終的には、数千円の節約よりも、安全性と信頼性を優先することが、長期的に見て賢明な選択と言えるでしょう。
どうでしょうか？あなたのPC環境を守るためにも、ソフトウェア選びは慎重に行いたいものですね。
信頼できる販売元から正規のWindows・Office製品を購入し、安心してデジタルライフを楽しみましょう。