Windows デジタルライセンス確認方法を5ステップで解説

Windowsデジタルライセンスとは?従来のプロダクトキーとの違い

パソコンを新しく購入したとき、「Windowsのプロダクトキーはどこにあるんだろう?」と探した経験はありませんか?

実は最近のWindows 10やWindows 11では、25桁の英数字からなるプロダクトキーを入力しなくても、自動的にライセンス認証が完了していることが多いのです。これが「デジタルライセンス」と呼ばれる仕組みです。従来のプロダクトキーによる認証方法と比べて、ユーザーの手間を大幅に削減してくれる便利な機能なのです。

デジタルライセンスは、マイクロソフトのサーバーにPCのハードウェア情報とWindowsのライセンス情報が紐付けられる仕組みです。一度認証されると、PCを初期化したり再インストールしたりしても、インターネットに接続するだけで自動的に認証が完了します。

Windowsデジタルライセンスの概念図従来のプロダクトキーは、パッケージ版のWindowsを購入した際に同梱されるカードやシールに記載されていました。このキーを紛失すると再認証が困難になるケースもありましたが、デジタルライセンスではそうした心配がありません。

デジタルライセンスが適用されるのは、以下のような場合です。

  • Windows 7/8.1からWindows 10/11へアップグレードした場合
  • Microsoft StoreでWindowsを購入した場合
  • Windows 10/11がプリインストールされたPCを購入した場合
  • リテール版のWindowsをMicrosoftアカウントに紐付けて使用した場合

では、自分のPCがデジタルライセンスで認証されているかどうか、確認する方法を見ていきましょう。

デジタルライセンスの確認方法:5つの簡単ステップ

Windowsのデジタルライセンスを確認するのは、思ったより簡単です。

以下の5つのステップで、あなたのPCがデジタルライセンスで正しく認証されているか確認できます。この手順はWindows 10とWindows 11の両方で有効ですので、お使いのバージョンに合わせて進めてください。

ステップ1:設定画面を開く

まずは「スタート」ボタンを右クリックします。表示されるメニューから「設定」をクリックしましょう。

これはWindowsの基本的な設定画面にアクセスする最も速い方法です。キーボードショートカットの「Windows+I」キーを押しても同じ画面に移動できますよ。

Windowsの設定画面を開くスタートメニューステップ2:ライセンス認証画面に移動

Windows 10をお使いの場合は、設定画面から「更新とセキュリティ」をクリックし、左側のメニューから「ライセンス認証」を選択します。

Windows 11では少し異なり、設定画面から「システム」をクリックした後、右側のメニューを下にスクロールして「ライセンス認証」を選択します。どちらの場合も、Windowsのライセンス状態を確認できる画面に移動します。

ステップ3:ライセンス状態の確認

ライセンス認証画面では、「Windowsのライセンス認証の状態」という項目があります。ここで「デジタルライセンスでライセンス認証されています」または「デジタルライセンスとMicrosoftアカウントでライセンス認証されています」と表示されていれば、あなたのPCはデジタルライセンスで正しく認証されています。

もし「プロダクトキーでライセンス認証されています」と表示されている場合は、従来の方式でライセンス認証が行われています。

Windowsのライセンス認証状態画面ステップ4:Microsoftアカウントとの紐付け確認

デジタルライセンスがMicrosoftアカウントと紐付けられていると、PCのハードウェアを大幅に変更した場合でも再認証が容易になります。

ライセンス認証画面で「デジタルライセンスとMicrosoftアカウントでライセンス認証されています」と表示されていれば、すでに紐付けは完了しています。もし「デジタルライセンスでライセンス認証されています」とだけ表示されている場合は、Microsoftアカウントでサインインすることで紐付けが可能です。

ステップ5:トラブルシューティング(必要な場合)

万が一、ライセンス認証に問題がある場合は、同じ画面にある「トラブルシューティング」をクリックします。Windowsの自動診断機能が起動し、ライセンス認証に関する問題を解決するためのガイダンスが表示されます。

特にハードウェアを変更した後にライセンス認証が解除された場合は、このトラブルシューティング機能を使うことで、デジタルライセンスを新しいハードウェア構成に再適用できることがあります。

デジタルライセンスのメリットと活用法

デジタルライセンスには、従来のプロダクトキーによる認証方法と比べて多くのメリットがあります。その主なメリットと、効果的な活用方法を見ていきましょう。

プロダクトキーの管理が不要になったことは、最も大きなメリットの一つです。25桁もの英数字を記録・保管しておく必要がなく、紛失の心配もありません。PCを初期化したり、クリーンインストールしたりした後も、インターネットに接続するだけで自動的に認証が完了します。

デジタルライセンスのクラウド管理イメージまた、Microsoftアカウントとデジタルライセンスを紐付けておくことで、PCのハードウェアを大幅に変更した場合でも、比較的簡単に再認証が可能です。マザーボードを交換するなど、PCの主要部品を変更した場合でも、Microsoftアカウントにサインインしてトラブルシューティングを実行するだけで、多くの場合は再認証が完了します。

さらに、デジタルライセンスはクラウドベースで管理されるため、ライセンス情報が失われるリスクが大幅に減少します。PCが故障しても、新しいPCでMicrosoftアカウントにサインインすれば、ライセンスを移行できる可能性があります。

デジタルライセンスを最大限に活用するためには、以下のポイントに注意しましょう。

  • 必ずMicrosoftアカウントとデジタルライセンスを紐付ける
  • 定期的にインターネットに接続して、ライセンス情報を最新の状態に保つ
  • PCのハードウェアを大幅に変更する前に、現在のライセンス状態を確認しておく
  • 複数のPCを所有している場合は、どのPCにどのライセンスが紐付けられているかを記録しておく

これらの点に注意することで、Windowsのデジタルライセンスをより効率的に管理できるようになります。

ハードウェア変更後のデジタルライセンス再認証方法

PCのハードウェアを大幅に変更した後、Windowsのデジタルライセンスが解除されてしまうことがあります。特にマザーボードを交換した場合は、Windowsからは「新しいPC」と認識されてしまうため、再認証が必要になります。

しかし、デジタルライセンスがMicrosoftアカウントと紐付けられていれば、比較的簡単に再認証が可能です。以下の手順で対応しましょう。

Microsoftアカウントでサインイン

まず、ハードウェアを変更したPCで、デジタルライセンスが紐付けられているMicrosoftアカウントにサインインします。これが再認証の第一歩です。

サインインしただけでは再認証されない場合は、次のステップに進みます。

トラブルシューティングを実行

「設定」→「システム」→「ライセンス認証」(Windows 11の場合)または「設定」→「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」(Windows 10の場合)と進み、「トラブルシューティング」をクリックします。

「ハードウェアが最近変更されました」というオプションが表示されたら、それを選択します。表示されない場合は、「別の問題を解決する」を選択すると、その後のステップで「ハードウェアが最近変更されました」オプションが表示されることがあります。

デバイスの選択

トラブルシューティングツールは、あなたのMicrosoftアカウントに紐付けられているデバイスのリストを表示します。現在使用しているデバイスを選択し、「次へ」をクリックします。

リストに現在のデバイスが表示されない場合は、「表示されていないデバイスがあります」を選択すると、追加のデバイスが表示されることがあります。

ライセンスの再認証

指示に従って進めると、Windowsはデジタルライセンスを現在のハードウェア構成に再適用しようとします。成功すれば、「Windowsはデジタルライセンスで認証されました」というメッセージが表示されます。

この方法で再認証できない場合は、Microsoftサポートに連絡するか、新しいWindowsライセンスの購入を検討する必要があるかもしれません。

デジタルライセンスに関するよくある質問

Windowsのデジタルライセンスについて、ユーザーからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。ライセンス管理の参考にしてください。

デジタルライセンスは転送できますか?

デジタルライセンスの転送可能性は、Windowsの種類によって異なります。OEM版(PCメーカー製のPCにプリインストールされているもの)は原則として転送できません。リテール版(パッケージ版)は、一度に1台のPCでのみ使用することを条件に、別のPCへの転送が可能です。

転送する場合は、元のPCでWindowsのライセンス認証を解除し、新しいPCで再認証する必要があります。ただし、自動的な解除方法はなく、元のPCをリセットまたは再インストールするのが一般的です。

デジタルライセンスはどのように確認できますか?

デジタルライセンスの確認は、「設定」→「システム」→「ライセンス認証」(Windows 11)または「設定」→「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」(Windows 10)で行えます。「デジタルライセンスでライセンス認証されています」または「デジタルライセンスとMicrosoftアカウントでライセンス認証されています」と表示されていれば、デジタルライセンスで認証されています。

PCを初期化してもデジタルライセンスは残りますか?

はい、PCを初期化(リセット)しても、デジタルライセンスは通常、Microsoftのサーバーに保存されているため失われません。PCを再セットアップした後、インターネットに接続すると自動的に再認証されます。ただし、ハードウェアを大幅に変更した場合は、再認証が必要になることがあります。

デジタルライセンスとプロダクトキーは併用できますか?

デジタルライセンスとプロダクトキーは別々の認証方法ですが、プロダクトキーを入力して認証した後、そのライセンスがデジタルライセンスに変換されることがあります。一度デジタルライセンスに変換されると、以降はプロダクトキーの入力なしで再認証が可能になります。

デジタルライセンスが失効した場合はどうすればいいですか?

デジタルライセンスが失効または認証解除された場合は、まず「設定」→「ライセンス認証」画面の「トラブルシューティング」機能を試してください。Microsoftアカウントと紐付けられている場合は、アカウントにサインインして再認証を試みることができます。それでも解決しない場合は、Microsoftサポートに連絡するか、新しいライセンスの購入を検討する必要があります。

まとめ:デジタルライセンスで快適なWindows環境を

Windowsのデジタルライセンスは、従来のプロダクトキーによる認証方法と比べて、ユーザーの手間を大幅に削減してくれる便利な機能です。PCのハードウェア情報とMicrosoftアカウントに紐付けられることで、再インストールや初期化の際も自動的に認証が完了します。

本記事で紹介した5つのステップで、あなたのPCがデジタルライセンスで正しく認証されているか確認できます。また、ハードウェアを変更した後の再認証方法や、よくある質問への回答も参考にしてください。

デジタルライセンスを最大限に活用するためには、Microsoftアカウントとの紐付けが重要です。これにより、PCのハードウェアを大幅に変更した場合でも、比較的簡単に再認証が可能になります。

正規のWindowsライセンスで快適なPC環境を維持することは、セキュリティ面でも重要です。最新の更新プログラムを受け取り、安全にPCを使用するためにも、ライセンス認証は欠かせません。

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