Officeの非正規品トラブル完全回避!安全購入の秘訣

Officeの非正規品が引き起こすトラブルとは?

最近、格安のOfficeソフトを購入したものの、インストールできない、認証ができないというトラブルが急増しています。これらの非正規品は、悪質な業者によって販売されているケースがほとんどです。

非正規品のOfficeを使用すると、どのようなトラブルが発生するのでしょうか?

実際には利用できないプロダクトキーが添付されていたり、日本国内では認証できない他国語版が送られてきたりするケースが多発しています。さらに深刻なのは、ダウンロードしたプログラムにウイルスが混入していたという事例も報告されているのです。

私はソフトウェア販売に携わるITライターとして、多くの企業や個人ユーザーからの相談を受けてきました。その経験から言えるのは、一時的に安く済ませたつもりが、結果的に大きな損失を被るケースが非常に多いということです。

代表的な被害事例と見分け方

非正規品Officeによる被害は多岐にわたります。代表的な被害例をいくつか紹介しましょう。

購入したOfficeのエディションと付属するプロダクトキーが一致せず、インストールできないケースがあります。また、新規購入したにもかかわらず、すでにライセンス数の上限まで認証されていて利用できないという事態も発生しています。

非正規品Officeの被害事例を示す画像さらに深刻なのは、プログラムをダウンロードして入手するよう指示があり、ダウンロードしてインストールしたところ、ウイルスが混入していたというケースです。これにより個人情報が流出したり、パソコンが使用できなくなったりするリスクがあります。

Officeを利用中に分からないことがあり、マイクロソフトサポートに問い合わせたところ、正規ライセンスのOfficeではないと判明し、サポートを受けられなかったという事例も少なくありません。

非正規品の見分け方を知っておくことは、こうしたトラブルを未然に防ぐために重要です。特に注意すべき特徴を挙げてみましょう。

極端に安い価格設定

正規品のOfficeは一定の価格帯で販売されています。極端に安い価格で販売されている場合は、非正規品である可能性が高いでしょう。

「本当に安いだけなら、お得じゃないの?」

そう思われるかもしれませんが、非正規品は使用できなくなるリスクがあるだけでなく、ウイルス感染などの二次被害をもたらす可能性もあります。安さには必ず理由があるのです。

法人向け製品の個人販売

Office Professional PlusやOffice 365(現Microsoft 365)などの法人向け製品が個人向けに販売されているケースには注意が必要です。これらの製品は一般消費者向けには販売されておらず、不正なプロダクトキーとセットで販売されているケースが多いのです。

また、Office Home and StudentやOffice 365 Home Premiumといった製品名で販売されているものも要注意です。これらは日本国内向けには販売されていない製品であり、購入しても認証できないケースが多発しています。

非正規品が格安で販売される仕組み

なぜ非正規品のOfficeがこれほど格安で販売されているのでしょうか?その仕組みを理解することで、トラブルを回避する手がかりになります。

大型ECサイトなどで見かける格安Officeの多くは、「Professional Plus」という表記があります。これは法人向けライセンスであり、基本的には個人向けの製品ではありません。

ECサイトに並ぶ格安Officeの商品画面これらは何らかの方法で法人向けライセンスを入手し、個人向けに違法な転売を行っている可能性が高いのです。法人向けライセンスの転売が発覚した場合、ライセンスが失効され、使用できなくなってしまいます。

もし編集中にライセンスが失効されてしまうと、その時点で作業を停止せざるを得なくなり、さらに再度ライセンスを購入する必要が生じます。つまり、一時的に安く済ませたつもりが、結果的に余計な出費を強いられることになるのです。

また、OEM版やDSP版と称したエディションも要注意です。これらも一般消費者向けには販売されておらず、購入しても認証できないケースが多いのです。

メディア添付の罠

CD-ROMやDVD-ROMなどのメディアが添付されているOffice 2024、Office 2021、Office 2019、Office 2016、Microsoft 365 PersonalなどのOffice製品には注意が必要です。

これらの最新版Officeには、マイクロソフトからメディアが添付されて販売されることはありません。インターネット上からイメージをダウンロードしてインストールするのが正規の方法です。

メディアが添付されている場合は非正規品である可能性が高く、そのメディアにはウイルスなどの悪意あるプログラムが含まれているリスクもあります。

正規品と非正規品の見極め方

では、どうすれば正規品と非正規品を見極めることができるのでしょうか?いくつかのポイントを押さえておくことで、安全な購入が可能になります。

価格帯をチェック

正規品のOfficeには一定の価格帯があります。例えば、Microsoft 365 Personalは年間14,900円(月額1,490円)、Microsoft 365 Familyは年間21,000円(月額2,100円)程度です。

買い切り型のOffice Home 2024は通常34,470円前後、Office Home & Business 2024は39,582円前後で販売されています。これらの価格帯から大きく外れた格安価格の場合は、非正規品の可能性が高いでしょう。

正規品Officeの価格表を示す画像販売元の信頼性

マイクロソフト公式サイト、Amazon、楽天市場、ヨドバシカメラなどの大手正規販売店から購入することが安全です。特に公式サイトからの購入が最も安全な方法と言えるでしょう。

知名度の低いショップや個人販売者から極端に安い価格で販売されている場合は、非正規品である可能性を疑ったほうが良いでしょう。

「でも、レビューがたくさんあって評価も高いから大丈夫なんじゃない?」

残念ながら、レビューや評価が高いからといって安全とは限りません。初期段階では正常に動作しても、後からライセンスが無効化されるケースも多いのです。

製品エディションの確認

一般消費者向けに販売されているOffice製品は限られています。Microsoft 365 Personal、Microsoft 365 Family、Office Home 2024、Office Home & Business 2024などが主な製品です。

Office Professional Plus、Office 365 Home Premium、Office Home and Studentなどの製品名で販売されているものは、一般消費者向けには販売されていないか、日本国内向けには販売されていない製品である可能性が高いので注意が必要です。

安全にOfficeを購入する方法

Officeを安全に購入するためには、いくつかの方法があります。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

マイクロソフト公式サイトからの購入

最も安全な購入方法は、マイクロソフト公式サイトからの直接購入です。確実に正規品が手に入り、万が一の場合もマイクロソフトのサポートを受けることができます。

デメリットとしては、セールなどの割引がほとんどないため、定価での購入となることが多い点が挙げられます。

大手家電量販店やオンラインショップ

ヨドバシカメラやビックカメラなどの大手家電量販店、またはAmazonや楽天市場などの信頼できる大手オンラインショップでの購入も安全な方法です。

これらの店舗では定期的にセールが行われることがあり、公式サイトよりも安く購入できる可能性があります。特にAmazonでは、Black Fridayやプライム感謝祭などの大型セールでOffice製品が特別価格で販売されることがあります。

大手家電量販店のOffice製品コーナーPCプリインストール版

新しいパソコンを購入する際に、Office製品がプリインストールされているモデルを選ぶという方法もあります。この場合、パソコンとOfficeを同時に購入することになるため、別途Officeを購入するよりも総合的にコストを抑えられる可能性があります。

ただし、プリインストール版のOfficeは、そのパソコンでのみ使用可能であり、別のパソコンにインストールすることはできません。パソコンの買い替え時には、新たにOfficeを購入する必要があることを覚えておきましょう。

サブスクリプション型と買い切り型の選択

Office製品には、月額または年額で利用できるサブスクリプション型(Microsoft 365)と、一度購入すれば永続的に利用できる買い切り型(Office 2024など)があります。

サブスクリプション型は常に最新機能が利用でき、複数デバイスでの利用が可能というメリットがあります。一方、買い切り型は一度購入すれば継続的な支払いが不要というメリットがあります。

どちらを選ぶかは、利用頻度や予算、最新機能の必要性などを考慮して決めるとよいでしょう。

非正規品を購入してしまった場合の対処法

もし誤って非正規品を購入してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

購入先への連絡

まずは購入先に連絡し、返品・返金を求めましょう。大手ECサイトであれば、購入者保護制度が適用される可能性があります。

ただし、非正規品であることを認識した上で購入した場合や、購入から時間が経過している場合は、返品・返金に応じてもらえないケースもあります。

マイクロソフトへの報告

非正規品の流通はソフトウェア業界全体の問題です。マイクロソフトでは非正規品に関する情報を収集しており、報告することで同様の被害の拡大防止に貢献できます。

マイクロソフトサポートページを表示したパソコン画面正規品の再購入

非正規品を使い続けることはリスクが高いため、可能であれば正規品を再購入することをおすすめします。前述した安全な購入方法を参考に、信頼できる販売元から購入しましょう。

「一度失敗したからこそ、次は確実に安全な方法で購入したい」

そう思われる方も多いでしょう。正規品を購入することで、安心してOfficeを利用できるようになります。

まとめ:安全なOffice購入のポイント

Officeの非正規品によるトラブルを回避するためのポイントをまとめておきましょう。

まず、価格が極端に安い場合は要注意です。正規品には一定の価格帯があり、それを大きく下回る価格設定は非正規品の可能性が高いと考えるべきでしょう。

また、販売元の信頼性も重要なポイントです。マイクロソフト公式サイトや大手家電量販店、信頼できる大手オンラインショップからの購入が安全です。

製品エディションも確認しましょう。Office Professional PlusやOffice 365 Home Premiumなど、一般消費者向けに販売されていない製品名で販売されているものは非正規品の可能性があります。

安全にOfficeを購入するためには、マイクロソフト公式サイト、大手家電量販店、信頼できる大手オンラインショップからの購入がおすすめです。また、新しいパソコンを購入する際にOfficeがプリインストールされているモデルを選ぶという方法もあります。

一時的な出費を抑えるために非正規品を購入すると、結果的に大きなトラブルや損失を招く可能性があります。長期的な視点で考えれば、最初から正規品を購入することが最も安全で経済的な選択と言えるでしょう。

安心してOfficeを利用するためにも、正規品の購入を心がけましょう。

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