法人必見!Office永続ライセンスとサブスクの価格徹底比較

Office製品の選び方〜永続ライセンスとサブスクの違い

企業でのOffice導入を検討している方の中には、「買い切り型」と「サブスク型」のどちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。どちらのプランでも、WordやExcelなどの基本的なOfficeアプリケーションが利用できる点では同じですが、購入方法や価格、含まれるサービスなどには大きな違いがあります。

Officeのライセンスには大きく分けて、買い切り型(永続ライセンス)とサブスク型(サブスクリプション)の2種類があります。それぞれの特徴を理解することで、自社に最適なOffice製品を選ぶことができるでしょう。

デスクに置かれたノートパソコンとOfficeソフトの画面買い切り型は永続ライセンスのため、一度購入すれば期限の制限なく利用できます。1つのライセンスにつき、通常2台のパソコンにインストールが可能です。例えば、法人向けのOffice Home & Businessなどが、買い切り型のOfficeに該当します。

一方、サブスク型は一定期間(月単位や年単位)の使用権を購入し、利用するモデルです。クラウドサービスのため常に最新版を利用できることが特徴です。Microsoft 365として提供されるサブスク型は、Officeアプリケーションだけでなく、Teamsなどのグループウェア、端末管理などのセキュリティ機能も含まれています。

買い切り型(永続ライセンス)の特徴

買い切り型のOfficeは、一度購入すれば追加費用なしで永久に使い続けることができます。これは多くの企業にとって魅力的なポイントです。

どうでしょうか?長期的に見れば初期投資は大きくても、結果的にコスト削減につながる可能性があります。

買い切り型の主な特徴としては、以下のようなものがあります:

  • 一度の支払いで永続的に利用可能
  • 通常2台のPCにインストール可能
  • オフライン環境でも問題なく利用できる
  • 大規模なバージョンアップは別途購入が必要
  • セキュリティアップデートやバグ修正は提供される

買い切り型は、2025年9月現在では「Office 2024」が最新バージョンとなっています。前バージョンの「Office 2021」と比較しても機能面での大きな変更点はありませんが、サポート期間が延長されているため、長期的な利用を考えている企業には魅力的な選択肢です。

サブスク型(Microsoft 365)の特徴とメリット

サブスク型のOfficeは「Microsoft 365」として提供されており、月額または年額の料金を支払って利用するサービスです。常に最新の機能やセキュリティアップデートが提供される点が最大の魅力です。

Microsoft 365の大きな特徴は、単なるOfficeアプリケーションの利用権だけでなく、クラウドサービスとの連携や追加機能が含まれている点です。例えば、1TBのOneDriveクラウドストレージが付帯し、複数のデバイスで利用可能なため、場所や端末を問わず作業ができます。

クラウドサービスを表現した複数デバイスでのOffice利用イメージサブスク型のMicrosoft 365の主なメリットは以下の通りです:

  • 常に最新バージョンのOfficeアプリが利用可能
  • 1ユーザーあたり最大5台のPCと5台のモバイルデバイスにインストール可能
  • 1TBのクラウドストレージ(OneDrive)が付属
  • Teams等のコミュニケーションツールが利用可能
  • AI機能など最新技術の恩恵をすぐに受けられる
  • ユーザー数の増減に応じて柔軟にライセンス調整が可能

特に複数のデバイスを使い分ける方や、チームでの共同作業が多い企業にとっては、サブスク型のほうが便利です。クラウドストレージを活用することで、どこからでもファイルにアクセスでき、共同編集も簡単に行えます。

また、Microsoft 365には様々なプランが用意されており、企業規模や必要な機能に応じて選択できます。例えば、小規模企業向けの「Microsoft 365 Business Basic」から、大企業向けの「Microsoft 365 E5」まで、幅広いニーズに対応しています。

価格比較:永続ライセンスとサブスクはどちらがお得?

Office製品を導入する際に最も気になるのは、やはり価格でしょう。永続ライセンスとサブスクリプション、どちらが長期的にお得なのかを比較してみましょう。

まず、永続ライセンス(買い切り型)の代表的な製品である「Office 2024 Home & Business」の価格は、2025年9月現在で約38,500円となっています。これは1回の支払いで永続的に使用できるライセンスです。

Office製品の価格比較表をイメージした画像一方、サブスク型の「Microsoft 365 Business Standard」は、ユーザー1人あたり月額1,360円(年間約16,320円)です。このプランには、Office アプリケーションだけでなく、Exchange、SharePoint、Teamsなどのサービスも含まれています。

単純計算すると、永続ライセンスの「Office 2024 Home & Business」は約2.4年(約29ヶ月)でサブスク型の「Microsoft 365 Business Standard」の累計費用と同等になります。

しかし、価格だけで判断するのは適切ではありません。サブスク型には常に最新機能が利用できる、複数デバイスで利用できるなどのメリットがあります。また、永続ライセンスはバージョンアップの際に再度購入する必要があるため、長期的に見るとコスト差は縮まる可能性があります。

5年間使用した場合の総コスト比較

5年間使用した場合の総コストを比較してみましょう。

  • 永続ライセンス(Office 2024 Home & Business):約38,500円
  • サブスク型(Microsoft 365 Business Standard):約81,600円(16,320円×5年)

単純な金額だけを見れば、永続ライセンスの方が安く済むように見えます。しかし、5年もの間に新しいバージョンのOfficeが登場した場合、最新機能を利用するためには再度購入する必要があります。

また、サブスク型には1TBのクラウドストレージや、Teams、Exchange、SharePointなどの追加サービスが含まれていることも考慮する必要があります。これらのサービスを別途導入する場合のコストも計算に入れると、実質的な差は小さくなるでしょう。

法人利用におけるライセンス選びのポイント

法人でOfficeを利用する場合、単純な価格比較だけでなく、運用面や機能面も含めた総合的な判断が必要です。ここでは、法人利用におけるライセンス選びのポイントを解説します。

オフィスでのミーティング風景とパソコン画面業務形態による選択基準

まず考慮すべきは、自社の業務形態です。リモートワークやテレワークを積極的に取り入れている企業では、複数デバイスでの利用やクラウド連携が重要になります。この場合、サブスク型のMicrosoft 365が適しているでしょう。

一方、主にオフィス内での作業が中心で、インターネット環境が不安定な場所での作業が多い場合は、オフライン環境でも安定して動作する永続ライセンスが適している可能性があります。

また、業種によっても適したライセンスは異なります。例えば、セキュリティ要件が厳しい金融機関や医療機関では、クラウドサービスの利用に制限がある場合があります。そのような環境では、永続ライセンスの方が適しているケースもあります。

企業規模による選択基準

企業の規模も重要な判断基準です。小規模企業では初期投資を抑えたいという要望が強く、月額や年額で支払えるサブスク型が好まれる傾向があります。また、IT管理者が不在の小規模企業では、自動アップデートやクラウド管理が可能なMicrosoft 365の方が運用負担が少なく済みます。

中・大規模企業では、ユーザー数が多いため、ライセンス管理の効率性が重要になります。Microsoft 365では管理ポータルを通じて一元的にライセンス管理ができるため、管理コストの削減につながります。

さらに、成長中の企業では、人員の増減に応じて柔軟にライセンス数を調整できるサブスク型が適しています。一方、安定期にある企業で長期的な利用が見込まれる場合は、永続ライセンスの方がコスト面で有利になる可能性があります。

導入事例から見る最適なOffice選び

実際の企業がどのようにOfficeを選んでいるのか、いくつかの導入事例を見てみましょう。これらの事例は、自社に最適なOffice製品を選ぶ際の参考になるはずです。

オフィスでパソコンを使って作業する様子中小企業の場合:コスト効率を重視した選択

従業員20名程度の中小企業では、初期投資を抑えつつも必要な機能を確保することが重要です。この規模の企業では、サブスク型のMicrosoft 365 Business Basicを選択するケースが多いです。

月額約680円(年間約8,160円)と比較的安価で、基本的なOfficeアプリのWeb版とモバイルアプリが利用できます。クラウドストレージも1TBあるため、社内のファイル共有にも十分対応できます。

ただし、デスクトップアプリが必要な場合は、Microsoft 365 Business Standardにアップグレードするか、必要な部署のみOffice 2024の永続ライセンスを導入するという選択肢もあります。

成長企業の場合:拡張性を重視した選択

急成長中の企業では、人員の増加に柔軟に対応できるライセンス形態が求められます。このような企業では、サブスク型のMicrosoft 365 Business Premiumを選択するケースが多いです。

月額約2,180円(年間約26,160円)とコストは高めですが、Office アプリケーションに加えて、高度なセキュリティ機能やデバイス管理機能も含まれています。人員の増減に応じてライセンス数を調整できるため、無駄なコストが発生しません。

また、リモートワークを積極的に取り入れている成長企業では、Teams等のコミュニケーションツールが標準で利用できる点も大きなメリットとなっています。

大企業の場合:管理効率とセキュリティを重視した選択

従業員数が多い大企業では、ライセンス管理の効率性とセキュリティが重要な判断基準となります。このような企業では、Microsoft 365 E3やE5といった上位プランを選択するケースが多いです。

これらのプランには、高度なセキュリティ機能やコンプライアンス機能が含まれており、企業のデータ保護ニーズに対応できます。また、一元的なライセンス管理が可能なため、IT部門の管理負担を軽減できます。

大企業の中には、一部の部署には永続ライセンスを、クラウドサービスを積極的に活用する部署にはサブスク型を、というようにハイブリッドな導入を行っているケースもあります。

永続ライセンスとサブスクの管理面での違い

Office製品を選ぶ際には、価格だけでなく管理面での違いも重要な判断材料となります。ここでは、永続ライセンスとサブスクの管理面での違いについて解説します。

IT管理者がパソコンで作業している様子ライセンス管理の手間

永続ライセンスの場合、各PCごとにインストールとライセンス認証を行う必要があります。企業規模が大きくなるほど、この管理作業は煩雑になります。また、PCの入れ替えや故障時には、ライセンスの移行作業も発生します。

一方、サブスク型のMicrosoft 365では、管理ポータルを通じて一元的にライセンスを管理できます。ユーザーアカウントにライセンスを割り当てるだけで、そのユーザーは許可されたデバイスで自由にOfficeを利用できます。PCの入れ替え時も、新しいPCでアカウントにログインするだけで利用可能になるため、管理者の負担が大幅に軽減されます。

特に、リモートワークが増えている現在では、オフィス外からでもライセンス管理ができるサブスク型の利便性は高く評価されています。

アップデートとセキュリティ管理

永続ライセンスの場合、セキュリティアップデートやバグ修正は提供されますが、新機能の追加は基本的にありません。また、アップデートの適用は各PCで個別に行う必要があります。

サブスク型では、自動的に最新バージョンへのアップデートが行われるため、常に最新の機能とセキュリティ対策が適用されます。管理者は更新プログラムの展開ポリシーを設定することで、組織全体のアップデート管理を効率的に行うことができます。

セキュリティリスクが高まっている現在、常に最新の対策が適用されるサブスク型は、セキュリティ面でも大きなメリットがあります。

ユーザー管理の柔軟性

永続ライセンスでは、PCとライセンスが紐づけられるため、人事異動や組織変更時にライセンスの再割り当てが必要になることがあります。

サブスク型では、ユーザーアカウントとライセンスが紐づけられるため、人事異動があっても管理ポータルでユーザー情報を更新するだけで対応できます。また、退職者が出た場合は、そのアカウントからライセンスを解除して新しいユーザーに割り当てることも簡単です。

特に、人員の増減が頻繁にある企業や、プロジェクトベースで人員配置が変わる企業では、サブスク型の柔軟性が大きなメリットとなります。

2025年最新!Office導入のベストプラクティス

2025年9月現在、Office製品を最適に導入するためのベストプラクティスをご紹介します。市場動向や最新のトレンドを踏まえた、効果的な導入方法を解説します。

最新のオフィス環境でのパソコン作業風景ハイブリッドワークに対応したライセンス選び

2025年現在、多くの企業がオフィスワークとリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークを採用しています。このような働き方に対応するためには、場所を選ばず利用できるサブスク型のMicrosoft 365が適しています。

特に、Teams等のコミュニケーションツールが標準で利用できる点は、ハイブリッドワーク環境では大きなメリットとなります。また、OneDriveやSharePointを活用することで、どこからでも最新のファイルにアクセスできる環境を構築できます。

ただし、インターネット環境が不安定な場所での作業が多い場合は、オフライン環境でも安定して動作する永続ライセンスを一部導入するというハイブリッドな選択も検討する価値があります。

AI機能の活用を見据えたプラン選択

2025年のOffice製品では、AI機能の活用が重要なポイントとなっています。Microsoft 365では、CopilotなどのAI機能が順次追加されており、文書作成や分析作業の効率化が図られています。

これらの最新AI機能を活用したい場合は、サブスク型のMicrosoft 365を選択することが推奨されます。永続ライセンスでは、購入時点の機能しか利用できないため、今後追加されるAI機能を活用することができません。

特に、データ分析や文書作成が業務の中心となる部署では、AI機能による生産性向上の恩恵を大きく受けられるため、上位プランの導入も検討する価値があります。

コスト最適化のための混在戦略

企業全体で同じライセンス形態を採用する必要はありません。部署や役割に応じて最適なライセンスを選択することで、コスト最適化を図ることができます。

例えば、以下のような混在戦略が考えられます:

  • 経営層や営業部門など、モバイル利用が多い部署には Microsoft 365 Business Premium
  • デスクワークが中心の管理部門には Office 2024 永続ライセンス
  • 外出先でも基本的なOffice機能が必要な社員には Microsoft 365 Business Basic

このように、ユーザーの業務内容や利用シーンに応じて最適なライセンスを選択することで、全体のコストを最適化しつつ、必要な機能を確保することができます。

また、PCユービックでは、正規品保証付きのOffice製品を格安価格で提供しています。特に永続ライセンスの導入を検討している企業は、大幅なコスト削減が可能です。

まとめ:自社に最適なOffice選びのポイント

Office製品を選ぶ際のポイントをまとめると、以下のようになります:

  • 長期利用(3年以上)でコスト重視なら永続ライセンスが有利
  • 最新機能やクラウド連携が重要ならサブスク型が有利
  • 管理の手間を減らしたいならサブスク型が有利
  • オフライン環境での安定性を重視するなら永続ライセンスが有利
  • ハイブリッドワークやモバイル利用が多いならサブスク型が有利
  • 部署や役割に応じた混在戦略も検討する価値あり

自社の業務形態や予算、将来的な展望を踏まえて、最適なOffice製品を選択することが重要です。また、導入後も定期的に利用状況を見直し、必要に応じてプランの変更や最適化を行うことをおすすめします。

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