Office永続ライセンスとサブスクの徹底比較ガイド

Office永続ライセンスとサブスクの違いを理解しよう

パソコンで文書作成やデータ管理をする際に欠かせないMicrosoft Office。「買い切り型」と「サブスク型」という2つの提供形態があることをご存知でしょうか?

どちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。初期費用を抑えたいのか、長期的なコスト削減を重視するのか、最新機能が必要なのか、基本機能だけで十分なのか…選択基準は人それぞれです。

この記事では、Office永続ライセンス(買い切り型)とサブスクリプション型の違いを徹底比較し、あなたに最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。2025年7月現在の最新情報をもとに、価格、機能、メリット・デメリットなど様々な観点から解説していきます。

Office永続ライセンスとサブスクリプション型の比較イメージOffice永続ライセンスとは?特徴と最新情報

Office永続ライセンス(買い切り型)は、一度購入すれば期限なく使い続けられるライセンス形態です。「買い切り版」や「パッケージ版」とも呼ばれています。

最新の永続ライセンス版は「Office 2024」で、2024年10月に発売されました。Windows 11/10およびmacOSに対応しており、Word、Excel、PowerPointなどの基本的なOfficeアプリケーションが利用できます。

永続ライセンスの最大の特徴は、一度購入すれば追加費用なしで使い続けられる点です。1つのライセンスで通常2台のパソコンにインストールが可能で、法人向けのOffice Home & Businessなどが、この買い切り型のOfficeに該当します。

永続ライセンスは廃止されるのではないかという噂もありましたが、Microsoftは2024年10月に最新版「Office 2024」をリリースしており、少なくとも現時点では買い切り版Officeが廃止される予定はないことが明確になっています。

ただし、永続ライセンス版はサポート期限があります。Office 2024のサポートは2029年10月頃に満了することが予測されており、それ以降はセキュリティ更新などが提供されなくなる可能性があります。

永続ライセンスの主な製品ラインナップ

永続ライセンスのOfficeには、一般向けと法人向けの製品があります。一般向け製品としては「Office Home 2024」と「Office Home & Business 2024」が提供されています。

法人向け製品としては「Office LTSC Standard 2024」「Office LTSC Professional Plus 2024」「Office LTSC Standard 2024 for Mac」などがあります。LTSCとは「Long Term Servicing Channel」の略で、長期サポートを前提とした製品です。

永続ライセンスのOfficeは、家電量販店やオンラインストアで購入できます。パッケージ版とダウンロード版があり、ダウンロード版はライセンスキーのみが提供されるため、配送は行われません。

Office 2024永続ライセンスのパッケージイメージMicrosoft 365(サブスク型)とは?特徴と最新情報

Microsoft 365(旧Office 365)は、月額または年額の料金を支払って利用するサブスクリプション型のサービスです。クラウドサービスのため常に最新版を利用できることが特徴です。

サブスク型は、パソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンにもインストールでき、一般的に5台までのデバイスで利用可能です。具体的には、法人向けのMicrosoft 365 Apps for businessやMicrosoft 365 Business Standardなどがサブスク型のOfficeに該当します。

2025年1月16日には価格改定が行われ、Microsoft 365 PersonalとMicrosoft 365 Familyの両プランとも年間6400円、月額640円程度の値上げとなりました。これに伴い、AIツール「Copilot」の統合が実施されています。

サブスク型のOfficeは、Officeアプリケーションだけでなく、クラウドストレージ、セキュリティ機能、さらにはTeamsなどのコミュニケーションツールまで含まれた総合的なサービスとなっています。

サブスク型の主なプラン

個人・家庭向けのプランとしては、「Microsoft 365 Personal」と「Microsoft 365 Family」があります。Microsoft 365 Personalは1ユーザー向けで、Microsoft 365 Familyは最大6ユーザーまで利用できます。

法人向けには「Microsoft 365 Apps for business」「Microsoft 365 Business Basic」「Microsoft 365 Business Standard」「Microsoft 365 Business Premium」などのプランがあります。

教育機関向けや特定業種向けの専用プランも用意されており、組織の規模やニーズに合わせて選択できます。

Microsoft 365のクラウドサービスイメージサブスク型の最大の特徴は、常に最新機能が利用できる点です。機能更新は定期的に行われ、新しい機能や改善点が自動的に追加されます。また、複数のデバイスでの利用や、OneDriveなどのクラウドサービスとの連携も魅力です。

価格比較:どちらがお得?長期・短期のコスト分析

Office永続ライセンスとサブスク型のどちらが経済的に有利かは、利用期間や使用状況によって大きく異なります。ここでは、2025年7月現在の価格情報をもとに比較してみましょう。

永続ライセンスの価格

Office Home 2024(一般向け)は約31,000円、Office Home & Business 2024(一般向け)は約40,000円です。これらは一度購入すれば、追加費用なしで使い続けられます。

法人向けのOffice LTSC製品は、ライセンス形態や購入方法によって価格が異なりますが、一般的にはOffice Home & Business 2024よりも高価になります。

サブスク型の価格

Microsoft 365 Personalは年額21,300円(月額換算で約1,775円)、Microsoft 365 Familyは年額27,400円(月額換算で約2,283円)です。これらは2025年1月の値上げ後の価格です。

法人向けのMicrosoft 365 Business Basicは月額約660円/ユーザー、Microsoft 365 Business Standardは月額約1,360円/ユーザー、Microsoft 365 Business Premiumは月額約2,180円/ユーザーとなっています。

Office永続ライセンスとサブスクの価格比較グラフ長期利用と短期利用のコスト比較

永続ライセンスとサブスク型のコスト比較は利用期間によって結果が変わります。例えば、Office Home & Business 2024(約40,000円)とMicrosoft 365 Personal(年額21,300円)を比較した場合、約1年11ヶ月(約23ヶ月)で永続ライセンスの方がコスト的に有利になります。

つまり、2年以上利用する予定であれば永続ライセンスの方がコスト的にお得になる可能性が高いです。ただし、これは単純な価格比較であり、機能やサービスの違いは考慮していません。

また、永続ライセンスは通常5年程度でメジャーアップデートが行われるため、最新機能を利用したい場合は5年ごとに新しいバージョンを購入する必要があります。その点を考慮すると、長期的なコスト差はさらに縮まります。

短期間の利用や、複数のデバイスで利用する場合は、サブスク型の方がコスト的に有利になる可能性が高いです。

機能比較:永続ライセンスとサブスクの違い

Office永続ライセンスとサブスク型では、利用できる機能やサービスに違いがあります。ここでは、主な機能の違いを比較してみましょう。

基本機能の比較

Word、Excel、PowerPointなどの基本的なOfficeアプリケーションの機能は、永続ライセンスとサブスク型でほぼ同じです。文書作成、表計算、プレゼンテーション作成などの基本的な作業は、どちらでも問題なく行えます。

ただし、サブスク型では定期的に新機能が追加されるため、最新の機能を利用したい場合はサブスク型が有利です。永続ライセンスでは、購入時点の機能のみが利用可能で、大きな機能追加はありません。

クラウド連携と追加サービス

サブスク型の大きな特徴は、OneDriveなどのクラウドサービスとの連携です。Microsoft 365 Personalでは1TBのクラウドストレージが付属し、Microsoft 365 Familyでは6人で合計6TB(1人あたり1TB)のクラウドストレージが利用できます。

また、サブスク型ではTeamsやOutlook.comのプレミアム機能など、Officeアプリケーション以外のサービスも利用できます。2025年からは、AIツール「Copilot」も統合されています。

永続ライセンスでは、基本的にOfficeアプリケーションのみが提供され、クラウドストレージやその他のサービスは含まれていません。

Office機能比較の様子アップデートとサポート

サブスク型では、セキュリティ更新だけでなく、機能更新も定期的に提供されます。常に最新のOfficeを利用できるのが大きなメリットです。

永続ライセンスでは、セキュリティ更新やバグ修正は提供されますが、新機能の追加はほとんどありません。また、サポート期間も限られており、Office 2024の場合は2029年10月頃までとされています。

サポート終了後も使用は可能ですが、セキュリティ更新が提供されなくなるため、セキュリティリスクが高まる可能性があります。

導入方法と運用面の違い

Office永続ライセンスとサブスク型では、導入方法や運用面でも違いがあります。ここでは、それぞれの導入方法と運用上のポイントを解説します。

永続ライセンスの導入方法

永続ライセンスの導入は、パッケージ版を購入してインストールするか、オンラインでライセンスキーを購入してダウンロードする方法があります。

パッケージ版は、DVDやUSBメモリなどの物理メディアでOfficeのインストーラーが提供されます。ライセンスキーのみの場合は、Microsoftの公式サイトからインストーラーをダウンロードし、購入したライセンスキーを入力してアクティベーションを行います。

永続ライセンスは通常、2台のパソコンにインストール可能です。ただし、同時に使用できるのは1人のみです。

サブスク型の導入方法

サブスク型は、Microsoftの公式サイトやオンラインストア、家電量販店などで契約できます。契約後は、Microsoftアカウントでサインインし、Officeをインストールします。

サブスク型は、契約者が複数のデバイス(通常5台まで)にインストールでき、同時に使用することも可能です。また、デバイスの入れ替えも簡単で、古いデバイスからサインアウトして新しいデバイスにサインインするだけです。

サブスク型は、インターネット接続が定期的に必要です。少なくとも30日に1回はインターネットに接続してライセンス認証を行う必要があります。

ビジネス利用時の注意点

ビジネスでOfficeを利用する場合は、商用利用が認められている法人ライセンスを選ぶ必要があります。法人ライセンスは買い切り型・サブスク型どちらも提供されているので、企業規模や予算、運用方法などに合わせて選択しましょう。

法人向けの永続ライセンスとしては、「Office LTSC」があります。これは、更新プログラムの適用を必要としない、オフライン端末での利用を想定した製品です。

法人向けのサブスク型としては、「Microsoft 365 Apps for business」や「Microsoft 365 Business Standard」などがあります。これらは、ユーザー数に応じた月額または年額の料金で利用できます。

法人利用の場合、特に複数のユーザーがいる環境では、ライセンス管理の容易さやコスト面でサブスク型が有利な場合が多いです。

選び方のポイント:あなたに最適なのはどちら?

Office永続ライセンスとサブスク型、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いでしょう。ここでは、選択の参考になるポイントをいくつか紹介します。

永続ライセンスが向いている人

長期間同じバージョンのOfficeを使い続ける予定がある方には、永続ライセンスがおすすめです。特に、以下のような方に適しています。

  • 初期投資はかかっても、長期的なコスト削減を重視する方
  • 基本的なOffice機能のみを使用し、最新機能にこだわらない方
  • オフライン環境で主に作業する方
  • 複数のデバイスでOfficeを使用する予定がない方
  • クラウドサービスやその他の追加サービスを必要としない方

特に、2年以上同じOfficeを使い続ける予定がある場合は、コスト面で永続ライセンスが有利になる可能性が高いです。

サブスク型が向いている人

最新機能を常に利用したい方や、複数のデバイスでOfficeを使用する方には、サブスク型がおすすめです。特に、以下のような方に適しています。

  • 常に最新のOffice機能を利用したい方
  • 複数のデバイス(PC、タブレット、スマートフォンなど)でOfficeを使用したい方
  • OneDriveなどのクラウドストレージを活用したい方
  • Teams、Outlookなどの追加サービスも利用したい方
  • 家族や小規模チームで共有して使用したい方
  • 初期費用を抑えたい方

特に、Microsoft 365 Familyは、家族で共有できるため、家族全員がOfficeを使用する場合はコスト的にもお得です。

ビジネス利用での選択ポイント

ビジネスでの利用を検討している場合は、以下のポイントも考慮するとよいでしょう。

  • ユーザー数と拡張性:ユーザー数が多い、または将来的に増える可能性がある場合は、ライセンス管理が容易なサブスク型が有利
  • IT管理の負担:サブスク型は自動更新されるため、IT管理の負担が軽減される
  • コンプライアンスとセキュリティ:常に最新のセキュリティ更新が適用されるサブスク型が有利
  • 予算の性質:初期投資(資本的支出)と継続的な支出(運用支出)のどちらが予算計画に合うか

中小企業では、IT管理の負担軽減やユーザーごとの柔軟な対応が可能なサブスク型が選ばれる傾向にあります。

まとめ:あなたのニーズに合ったOfficeを選ぼう

Office永続ライセンスとサブスク型の違いについて詳しく解説してきました。最後に、主な違いをまとめておきましょう。

永続ライセンスは一度購入すれば追加費用なしで使い続けられますが、機能更新は限られています。長期間同じバージョンを使い続ける予定がある方や、基本機能のみを使用する方に適しています。

サブスク型は定期的な支払いが必要ですが、常に最新機能が利用でき、複数デバイスでの使用やクラウドサービスとの連携も可能です。最新機能を重視する方や、複数のデバイスでOfficeを使用したい方に適しています。

コスト面では、2年以上利用する場合は永続ライセンスが有利になる可能性が高いですが、機能やサービスの違いも考慮する必要があります。

最終的には、あなた自身のニーズや予算、使用状況に合わせて選択することが大切です。この記事が、あなたにとって最適なOfficeを選ぶ参考になれば幸いです。

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