Windows 11のUSB起動ディスクとは?
パソコンのトラブルに備えていますか?
Windows 11の「USB起動ディスク」は、システムが正常に起動しなくなった時の救世主です。通常、Windowsはパソコン内蔵のストレージから起動しますが、システムファイルが破損したり、ハードウェアに問題が発生したりすると、起動できなくなることがあります。そんな緊急時に、USBメモリから直接Windowsを起動し、修復作業やクリーンインストールを実行できるのが「USB起動ディスク」なのです。
このディスクがあれば、パソコンが起動しない状況でもWindowsの再インストールやシステム修復が可能になります。特に中小企業のIT担当者や、複数台のパソコンを管理する方にとっては、必須のツールといえるでしょう。個人ユーザーにとっても、大切なデータを守り、システムを素早く復旧させるための保険として、作成しておくことを強くおすすめします。
USB起動ディスク作成に必要なもの
準備は意外とシンプルです。
USB起動ディスクを作成するために必要なアイテムは、たった3つだけ。まず、8GB以上の空き容量があるUSBメモリが必要です。Microsoftの公式ガイドラインでは最低8GBとされていますが、実際には32GB以上のUSBメモリを用意することを推奨します。これは、将来的なアップデートでファイルサイズが増加する可能性があるためです。
必須アイテムリスト
- USBメモリ(32GB以上推奨):Type-CまたはType-Aコネクタ対応のもの
- インターネット接続環境:安定した通信速度が必要(ダウンロード時間は接続速度により変動)
- Windows 10/11搭載PC:作成作業を行うための動作可能なパソコン
USBメモリ選びの重要ポイント
すべてのUSBメモリが起動ディスク作成に適しているわけではありません。暗号化機能やパスワード保護機能が付いたUSBメモリは、Windows 11の回復ドライブ作成に対応していない場合があります。また、作成できたとしても、実際の復元時に起動できないトラブルが報告されています。
セキュリティ機能付きUSBメモリを使用する場合は、製品の提供元に事前確認することをおすすめします。一般的なシンプルなUSBメモリであれば、ほぼ問題なく使用できます。ただし、USBメモリ内のデータはすべて削除されるため、必ず空のUSBメモリか、データをバックアップ済みのものを使用してください。
Microsoftメディア作成ツールを使った作成手順
公式ツールが最も安全で確実です。
Microsoftが提供する「メディア作成ツール」を使用すれば、初心者でも簡単にUSB起動ディスクを作成できます。この方法は公式にサポートされており、最新のWindows 11インストールファイルを自動的にダウンロードしてくれるため、常に最新の状態でインストールメディアを作成できます。
ステップ1:メディア作成ツールのダウンロード
まず、Microsoftの公式ダウンロードページにアクセスします。「Windows 11のダウンロード」ページで、「Windows 11のインストールメディアを作成する」セクションを見つけてください。「今すぐダウンロード」ボタンをクリックすると、「MediaCreationTool.exe」というファイルがダウンロードされます。
ダウンロードしたファイルは、通常「ダウンロード」フォルダに保存されます。ファイルサイズは比較的小さく、数MB程度なので、ダウンロードは数秒から数十秒で完了するはずです。
ステップ2:ツールの実行と初期設定
ダウンロードした「MediaCreationTool.exe」をダブルクリックして実行します。この時、管理者権限が必要になるため、ユーザーアカウント制御(UAC)のダイアログが表示されたら「はい」をクリックしてください。
ツールが起動すると、最初にライセンス条項が表示されます。内容を確認したら「同意する」をクリックして次に進みましょう。その後、「別のPCのインストールメディアを作成する(USBフラッシュドライブ、DVD、またはISOファイル)」を選択します。
ステップ3:言語とエディションの選択
次の画面では、Windows 11の言語、エディション、アーキテクチャを選択します。デフォルトでは「このPCにおすすめのオプションを使う」にチェックが入っていますが、別のPCで使用する場合はチェックを外して、適切な設定を選択してください。
日本で使用する場合は、言語を「日本語」、エディションを「Windows 11」、アーキテクチャを「64-bit(x64)」に設定するのが一般的です。Windows 11は64ビットCPUでのみ動作するため、32ビット版は提供されていません。
ステップ4:USBメモリの選択と作成開始
メディアの種類を選択する画面では、「USBフラッシュドライブ」を選択します。次の画面で、接続されているUSBメモリの一覧が表示されるので、使用するUSBメモリを選択してください。
選択したら「次へ」をクリックすると、Windows 11のダウンロードとUSBメモリへの書き込みが自動的に開始されます。この処理には、インターネット接続速度やパソコンの性能によって異なりますが、通常30分から1時間程度かかります。処理中はパソコンの電源を切らないように注意してください。
ISOファイルを使った作成方法
柔軟性を求めるならISO形式がおすすめです。
ISOファイルは、ディスクイメージファイルの一種で、Windows 11のインストールメディア全体を1つのファイルとして保存できます。この方法の利点は、一度ISOファイルをダウンロードしておけば、複数のUSBメモリを作成したり、仮想マシンで使用したり、DVDに書き込んだりと、様々な用途に活用できることです。
ISOファイルのダウンロード手順
メディア作成ツールを実行し、メディアの種類を選択する画面で「ISOファイル」を選択します。保存先を指定すると、Windows 11のISOファイルのダウンロードが開始されます。ファイルサイズは約5GB程度なので、ダウンロードには時間がかかります。
ダウンロードが完了したら、このISOファイルを使ってUSBメモリを作成できます。Windowsの標準機能だけでも作成可能ですが、より高度な設定が必要な場合は、サードパーティ製のツールを使用する方法もあります。
Rufusを使った高度な作成方法
「Rufus」は、Windows起動ディスク作成のための定番フリーソフトです。ISOファイルからUSBメモリを作成する際に、様々なカスタマイズオプションを提供しています。特に、Microsoftアカウントのログイン要件を回避したり、セキュアブートやTPM 2.0の要件をバイパスしたりする設定が簡単に行えます。
Rufusの使い方は直感的で、ISOファイルを選択し、対象のUSBメモリを指定して「スタート」をクリックするだけです。ただし、Windows 11 24H2以降では、インストール後にBitLockerによるディスク暗号化が自動的に有効になるため、この点には注意が必要です。
回復ドライブの作成方法
システム修復に特化したもう一つの選択肢。
Windows 11には、「回復ドライブ」という別の種類の起動ディスクを作成する機能も用意されています。これは、Windowsが起動しない時にシステムを修復するための専用ツールで、インストールメディアとは少し目的が異なります。回復ドライブには、現在のシステム設定や回復パーティションの情報が含まれるため、より迅速なシステム復旧が可能です。
回復ドライブ作成の手順
回復ドライブを作成するには、まずWindowsの検索ボックスに「回復ドライブ」と入力し、「回復ドライブの作成」を選択します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックしてください。
回復ドライブツールが起動したら、「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックを入れることをおすすめします。これにより、より包括的な復旧が可能になります。次に、使用するUSBメモリを選択し、「作成」をクリックします。
回復ドライブ作成時の注意点
回復ドライブの作成には、数時間かかる場合があります。作成中はパソコンの省電力機能により画面が暗くなることがありますが、マウスを動かすか、矢印キーやShiftキーを押すことで復帰できます。ただし、Enterキーを押すと作成がキャンセルされる可能性があるため、注意が必要です。
また、Windows 10からWindows 11にアップグレードしたパソコンで回復ドライブを作成すると、Windows 11の状態で復元されます。Windows 10に戻したい場合は、アップグレード前に回復ドライブを作成しておく必要があります。
Windows Updateの更新直後に回復ドライブを作成すると、作成に失敗する場合があります。その場合は、パソコンを再起動し、更新が完全に完了した状態で作成してください。
作成したUSB起動ディスクの使い方
いざという時のために、使用方法を把握しておきましょう。
USB起動ディスクを作成したら、実際にどのように使用するのかを理解しておくことが重要です。緊急時に慌てないためにも、事前に手順を確認しておきましょう。
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BIOSまたはUEFI設定からの起動
USB起動ディスクから起動するには、パソコンの起動順序を変更する必要があります。パソコンの電源を入れた直後に、特定のキー(F2、F12、DEL、Escなど、メーカーにより異なる)を押すことで、BIOSまたはUEFI設定画面に入れます。
設定画面で「Boot」または「起動」メニューを探し、起動順序の一番上にUSBメモリを設定します。設定を保存して再起動すると、USBメモリからWindowsインストーラーが起動します。
クリーンインストールの実行
USB起動ディスクから起動すると、Windows 11のセットアップ画面が表示されます。言語、キーボードレイアウト、地域などを選択した後、「今すぐインストール」をクリックします。プロダクトキーの入力を求められますが、既にライセンス認証済みのパソコンであれば、「プロダクトキーがありません」を選択しても、後で自動的に認証されます。
インストールの種類を選択する画面では、「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細)」を選択すると、クリーンインストールが実行されます。既存のデータはすべて削除されるため、必ず事前にバックアップを取っておいてください。
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システム修復オプションの利用
完全な再インストールではなく、システムの修復だけを行いたい場合は、セットアップ画面の左下にある「コンピューターを修復する」をクリックします。これにより、スタートアップ修復、システムの復元、コマンドプロンプトなど、様々な修復オプションにアクセスできます。
トラブルシューティングとよくある問題
問題が発生しても、解決策はあります。
USB起動ディスク作成時や使用時には、様々な問題が発生する可能性があります。ここでは、よくある問題とその解決方法をご紹介します。
「ディスクイメージファイルが大きすぎます」エラー
Macで作成したインストールメディアを使用する際に、このエラーが発生することがあります。これは、FAT32形式でフォーマットされたUSBメモリでは、1ファイルあたり4GB以上のファイルを扱えないことが原因です。
解決方法として、「install.wim」ファイルを分割する必要があります。Macの場合は、Homebrewとwimtoolsをインストールし、ファイルを分割してからUSBメモリにコピーします。ただし、この作業は技術的に難易度が高いため、可能であればWindowsパソコンで作成することをおすすめします。
「インストールの次のフェーズに進むためにコンピュータを準備することができませんでした」エラー
このエラーは、USBメモリから直接インストールしようとした際に発生することがあります。特にMacで作成した起動ディスクで報告されています。
解決策として、まずハードディスクに一時的なパーティションを作成し、そこにUSBメモリのイメージをコピーしてから、そのパーティションから起動する方法があります。この手順により、多くの場合でインストールが正常に完了します。
USBメモリが認識されない問題
BIOS/UEFI設定でUSBメモリが起動デバイスとして認識されない場合は、以下の点を確認してください。
- USBメモリが正しく接続されているか
- セキュアブートが有効になっている場合、無効にしてみる
- レガシーブート(CSM)モードとUEFIモードの設定を確認する
- 別のUSBポートに接続してみる
特に、USB 3.0ポートではなくUSB 2.0ポートを使用すると、認識される場合があります。
正規Windows 11ライセンスの入手方法
USB起動ディスクを作成したら、次に必要なのは正規のWindowsライセンスです。
Windows 11をクリーンインストールする際には、有効なプロダクトキーが必要になります。既にWindows 10のライセンスを持っている場合は、無償アップグレードが可能ですが、新規にライセンスが必要な場合は、信頼できる販売店から購入することが重要です。
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まとめ:USB起動ディスクは必須の備え
Windows 11のUSB起動ディスク作成は、決して難しい作業ではありません。
Microsoftの公式メディア作成ツールを使用すれば、初心者でも30分から1時間程度で作成できます。必要なのは、32GB以上のUSBメモリと、安定したインターネット接続環境、そして少しの時間だけです。
システムが正常に動作している今のうちに、USB起動ディスクを作成しておくことを強くおすすめします。パソコンが起動しなくなってからでは、作成することができません。特に、業務で使用しているパソコンや、大切なデータが保存されているパソコンについては、必ず作成しておきましょう。
また、Windows Updateで大型アップデートが適用された後は、新しい回復ドライブを作成し直すことも検討してください。これにより、最新の状態でシステムを復元できるようになります。
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