Officeテーマのカスタマイズ完全ガイド〜初心者でもできる設定方法

Officeテーマのカスタマイズで作業効率が変わる

毎日使うOfficeソフトの画面、実は自分好みにカスタマイズできることをご存知でしょうか?

WordやExcel、PowerPointなどのOfficeアプリケーションは、デフォルトでオレンジ色のテーマが設定されています。しかし、長時間作業していると目が疲れたり、画面の雰囲気を変えたくなったりすることもあるでしょう。実は、Officeには「カラフル」「白」「濃い灰色」「黒」といった複数のテーマが用意されており、わずか数クリックで画面の雰囲気を一新できます。

さらに、テーマの色だけでなく、フォントや効果、背景パターンまでカスタマイズ可能です。自分だけのオリジナル設定にすることで、作業へのモチベーションが上がり、周囲との差別化も図れます。

本記事では、Officeテーマのカスタマイズ方法を初心者の方にもわかりやすく解説します。基本的な設定から応用テクニックまで、実践的な手順をステップバイステップでご紹介していきますので、ぜひ最後までお読みください。

テーマ変更に加えて、テンプレートを使えばデザイン統一も可能です。

関連記事:Officeテンプレート作成方法を徹底解説|初心者でも簡単5ステップ

Officeテーマとは?〜基本概念を理解しよう

Officeテーマとは、Microsoft Office製品全体の外観を統一的に変更できる機能です。

具体的には、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteなど、すべてのOfficeアプリケーションの画面配色を一括で変更できます。一度設定すれば、どのOfficeソフトを開いても同じテーマが適用されるため、統一感のある作業環境を構築できるのが大きな特徴です。

Office 2024ではテーマ関連の機能も強化されています。

関連記事:Office 2024の新機能を徹底解説|最新版の魅力

テーマが変更できる要素

Officeテーマでカスタマイズできる主な要素は以下の通りです。

  • 全体の配色:画面全体の背景色やアクセントカラー
  • リボンの色:上部のツールバー領域の配色
  • タイトルバーの色:ウィンドウ最上部の色
  • メニューの配色:各種メニューやダイアログボックスの色

これらの要素が統一的に変更されることで、視覚的に快適な作業環境が実現します。特に長時間作業する方にとっては、目の疲労軽減にもつながる重要な設定と言えるでしょう。

利用可能なテーマの種類

2025年10月現在、Microsoft 365では主に4種類のテーマが提供されています。

  • カラフル:各アプリケーション固有の色(Word=青、Excel=緑など)を活かした明るいテーマ
  • :清潔感のある白を基調とした明るいテーマで、最も視認性が高い
  • 濃い灰色:目に優しい柔らかなグレーを基調としたテーマ
  • :最も暗い配色で、ダークモードを好む方に最適

なお、使用しているOfficeのバージョンによっては、選択できるテーマの種類が異なる場合があります。Office 365をご利用の場合は、すべてのテーマオプションが利用可能です。

バージョンごとのテーマ差については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:Office 2021と2024の違いを徹底比較!選ぶべきバージョンは

基本的なOfficeテーマの変更方法

それでは、実際にOfficeテーマを変更する手順を見ていきましょう。

操作は非常にシンプルで、どのOfficeアプリケーションからでも設定可能です。ここではWordを例に説明しますが、ExcelやPowerPointでも同じ手順で変更できます。

具体的な操作手順は、Office Home & Businessの使い方ガイドでも詳しく紹介しています。

関連記事:Office Home Business 使い方完全ガイド|初心者でも簡単

ステップ1:ファイルメニューを開く

まず、Officeアプリケーションを起動します。

画面左上にある「ファイル」タブをクリックしてください。これにより、ファイルメニュー画面が表示されます。この画面では、ドキュメントの保存や印刷、各種設定など、アプリケーション全体に関わる操作が行えます。

ステップ2:アカウント情報にアクセス

ファイルメニューが開いたら、左側のメニューリストを下にスクロールしてください。

最下部付近に「アカウント」という項目があるので、これをクリックします。アカウント情報画面では、Officeのライセンス情報やユーザー設定、そしてテーマの変更が可能です。

ステップ3:Officeテーマを選択

アカウント情報画面の中央付近に「Officeテーマ」という項目があります。

この項目の右側にあるドロップダウンメニューをクリックすると、利用可能なテーマの一覧が表示されます。「カラフル」「白」「濃い灰色」「黒」の中から、お好みのテーマを選択してください。選択した瞬間に、画面全体の配色が変更されます。

変更は即座に反映され、他のOfficeアプリケーションにも自動的に適用されます。特別な保存操作は不要です。

各テーマの特徴と選び方のポイント

どのテーマを選ぶべきか迷っている方のために、各テーマの特徴と適した使用シーンをご紹介します。

テーマ機能を最大限活かすには、ライセンスの選び方も重要です。

関連記事:Office 2024永続ライセンスの賢い選び方ガイド

「白」テーマ〜明るく清潔な作業環境

白テーマは、最も明るく視認性の高い配色です。

背景が白を基調としているため、文字やアイコンがくっきりと見えやすく、初めてOfficeを使う方にも馴染みやすいデザインとなっています。明るい環境で作業する方や、資料の細部まで正確に確認したい方に特におすすめです。ただし、長時間の使用では画面の明るさが目の疲労につながる可能性もあるため、適度な休憩を取ることが大切です。

「濃い灰色」テーマ〜バランスの取れた配色

濃い灰色テーマは、明るすぎず暗すぎない中間的な配色です。

柔らかなグレーを基調としているため、目への負担が少なく、長時間の作業に適しています。白テーマほど眩しくなく、黒テーマほど暗くないため、多くのユーザーにとって快適に感じられるバランスの良い選択肢と言えるでしょう。オフィスワークで一日中Officeを使用する方に特に人気があります。

「黒」テーマ〜ダークモード愛好者に最適

黒テーマは、最も暗い配色を提供します。

背景が黒または濃いグレーで統一されており、いわゆる「ダークモード」を実現できます。暗い環境での作業や、夜間の使用に適しており、画面の明るさによる目の疲労を大幅に軽減できます。また、バッテリー駆動のノートPCでは、暗い画面の方が消費電力を抑えられる場合もあります。ただし、印刷プレビューなど一部の機能では白背景が表示されるため、その点は留意が必要です。

「カラフル」テーマ〜アプリごとの個性を楽しむ

カラフルテーマは、各Officeアプリケーション固有の色を活かした配色です。

Wordは青、Excelは緑、PowerPointはオレンジといった具合に、アプリケーションごとに異なる色が適用されます。これにより、どのアプリを使用しているかが一目で分かりやすくなります。複数のOfficeアプリを頻繁に切り替えて使用する方や、視覚的な変化を楽しみたい方におすすめです。

ドキュメントのテーマカスタマイズ〜色とフォントの変更

Officeアプリケーション全体の外観だけでなく、個々のドキュメント内のテーマもカスタマイズできます。

ここでは、WordやExcelで作成する文書のテーマ色やフォントを変更する方法をご紹介します。これにより、資料の雰囲気を統一したり、企業のブランドカラーに合わせたりすることが可能になります。

図形やデザインの調整を組み合わせると、より見栄えの良い資料に仕上がります。

関連記事:Office図形描画の基本から応用まで!実務で使える23のテクニック

ドキュメントの色テーマを変更する

Excelの場合は「ページレイアウト」タブ、Wordの場合は「デザイン」タブをクリックしてください。

リボンメニューに「色」というボタンが表示されるので、これをクリックします。すると、あらかじめ用意された複数の色テーマが一覧表示されます。最初のグループには、現在のテーマに含まれている色が表示されており、その下にOfficeが提供する標準の色テーマが並んでいます。

お好みの色テーマを選択すると、ドキュメント内のグラフや図形、表などの配色が一括で変更されます。統一感のある美しい資料作りに役立つ機能です。

独自の色テーマを作成する

標準の色テーマでは物足りない場合、オリジナルの色テーマを作成できます。

「色」メニューの最下部にある「色のカスタマイズ」をクリックしてください。すると、「新しいテーマの色の作成」ダイアログボックスが開きます。ここでは、アクセント色やハイパーリンク色など、各要素の色を個別に設定できます。

変更したい色の横にあるボタンをクリックし、「テーマの色」から好きな色を選択します。より細かく調整したい場合は、「その他の色」をクリックして、RGB値を直接入力することも可能です。すべての設定が完了したら、「名前」ボックスに新しいテーマの名前を入力し、「保存」をクリックしてください。

テーマのフォントを変更する

色だけでなく、フォントもテーマの一部としてカスタマイズできます。

「ページレイアウト」タブまたは「デザイン」タブで、「フォント」ボタンをクリックしてください。一覧の最初に表示されるのが、現在のテーマで使用されているフォントです。標準のフォントセットから選択することもできますし、「フォントのカスタマイズ」をクリックして独自のフォントセットを作成することも可能です。

「新しいテーマのフォントパターンの作成」ダイアログでは、「見出しのフォント」と「本文のフォント」を個別に設定できます。企業の標準フォントがある場合や、特定のフォントで統一したい場合に便利な機能です。

フォント設定と文書デザインを組み合わせることで、見やすく印象的な資料を作成できます。

関連記事:Office ワードで差がつく文書作成テクニック完全ガイド

Office背景のカスタマイズ〜個性を演出する

Officeには、画面右上に表示される背景パターンを変更する機能もあります。

これは「Office背景」と呼ばれる機能で、実用性よりも視覚的な楽しさや個性の演出を目的としています。業務に直接影響するものではありませんが、自分だけのカスタマイズを楽しみたい方にはおすすめの機能です。

チームでテーマや背景を統一する場合は、共有機能の活用もおすすめです。

関連記事:Office共有機能の効率的な活用法|業務効率が劇的に向上する連携テクニック

Office背景の設定方法

背景の変更も、テーマと同じくアカウント情報画面から行います。

「ファイル」タブから「アカウント」を開き、「Officeの背景」という項目を探してください。ドロップダウンメニューをクリックすると、多数の背景パターンが表示されます。幾何学模様、自然モチーフ、季節のデザインなど、バリエーション豊かな選択肢が用意されています。

例えば、「ランチボックス」「桜」「回路」「波」「カラフルなストライプ」など、ユニークなデザインが揃っています。気分や季節に合わせて変更してみるのも楽しいでしょう。

背景を非表示にする方法

背景パターンが気になる場合は、非表示にすることもできます。

「Officeの背景」メニューで「背景なし」を選択すれば、シンプルな画面に戻ります。集中して作業したい時や、画面をすっきりさせたい時には、背景なしの設定がおすすめです。

カスタマイズしたテーマの保存と再利用

独自に作成したテーマは、保存して他のドキュメントでも再利用できます。

特に企業のブランドカラーやフォントを設定したテーマは、一度作成しておけば、今後作成するすべての資料で統一感を保つことができます。効率的な資料作成に欠かせないテクニックです。

カスタマイズしたテーマをテンプレート化すれば、他の資料でも統一感を保てます。

関連記事:Officeテンプレート作成方法を徹底解説|初心者でも簡単5ステップ

テーマの保存手順

カスタマイズしたテーマを保存するには、「ページレイアウト」タブまたは「デザイン」タブを開きます。

「テーマ」ボタンをクリックし、メニューの最下部にある「現在のテーマを保存」を選択してください。ファイル保存ダイアログが開くので、「ファイル名」ボックスにテーマの名前を入力し、「保存」をクリックします。

保存されたテーマは、ローカルドライブの「Document Themes」フォルダに.thmxファイルとして保存されます。このファイルは、他のPCにコピーして使用することも可能です。

保存したテーマの適用方法

保存したテーマを別のドキュメントに適用するのは簡単です。

「テーマ」メニューを開くと、「ユーザー設定」というセクションに、保存したテーマが表示されます。ここから選択するだけで、以前作成したカスタムテーマを即座に適用できます。複数のドキュメントで同じデザインを使用したい場合に非常に便利です。

既定のテーマとして設定する

特定のテーマを常に使用したい場合は、既定のテーマとして設定できます。

ただし、この機能は一部のOfficeバージョンでのみ利用可能です。設定方法は、お好みのテーマを適用した状態で、「テーマ」メニューから「既定のテーマとして設定」を選択します。これにより、新しく作成するドキュメントには、自動的にそのテーマが適用されるようになります。

正規ライセンスで安心してカスタマイズを楽しもう

Officeのテーマカスタマイズを存分に楽しむには、正規ライセンスの導入が不可欠です。

特にMicrosoft 365では、最新のテーマオプションやカスタマイズ機能がすべて利用できます。古いバージョンのOfficeでは、一部のテーマが選択できなかったり、カスタマイズ機能に制限があったりする場合があります。また、正規ライセンスを使用することで、セキュリティアップデートや新機能の追加も継続的に受けられます。

PCユービックでは、Windows・Officeソフトウェアの正規品を格安価格で提供しています。すべての商品に正規認証保証が付いており、万一の不具合にも返品・交換で対応しています。個人利用はもちろん、法人の一括導入にも柔軟に対応しており、インボイス制度に対応した適格請求書の発行も可能です。

正規ライセンスを導入することで、安心してOfficeのすべての機能を活用でき、テーマのカスタマイズも自由に楽しめます。作業環境を自分好みに整えて、生産性の向上とモチベーションアップを実現しましょう。

Officeを正規ライセンスで導入してテーマを自由にカスタマイズ

まとめ〜自分だけのOffice環境を作ろう

Officeテーマのカスタマイズは、誰でも簡単に実践できる便利な機能です。

画面全体の配色を変更するだけでなく、ドキュメントの色テーマやフォント、背景パターンまで、多彩なカスタマイズが可能です。自分の好みや作業環境に合わせて設定を調整することで、長時間の作業でも快適に過ごせる環境を構築できます。

特に、独自の色テーマやフォントセットを作成して保存しておけば、企業のブランドイメージに合わせた資料作成や、統一感のあるドキュメント管理が実現します。一度設定すれば、今後の作業効率が大幅に向上するでしょう。

ぜひ本記事を参考に、あなただけのOffice環境をカスタマイズしてみてください。

正規ライセンスで導入すれば、カスタマイズ機能を安心して利用できます。

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