法人必見!Windows・Office 5つの契約形態と選び方

法人向けWindows・Officeの契約形態とは?基本を理解しよう

法人でWindows・Officeを導入する際、どのような契約形態があるのか悩まれる担当者の方は多いのではないでしょうか。実は、Microsoft製品には複数の契約形態が存在し、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。

企業規模や利用目的、予算によって最適な選択肢は変わってきます。間違った契約形態を選んでしまうと、必要以上のコストがかかったり、逆に必要な機能が使えなかったりするリスクもあるのです。

この記事では、法人向けWindows・Officeの5つの主要な契約形態について、それぞれの特徴や選び方のポイントを詳しく解説します。IT担当者でなくても理解できるよう、分かりやすく説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。

オフィスでパソコンを操作するビジネスパーソン1. 買い切り型(永続ライセンス)の特徴とメリット

買い切り型ライセンスは、一度購入すれば永続的に使用できるライセンス形態です。Office 2024やOffice LTSC 2024などが、この買い切り型に該当します。

最大の特徴は、その名の通り「買い切り」であること。一度購入すれば、追加の月額料金や年額料金は発生しません。長期的に使用する予定がある場合、トータルコストを抑えられる可能性が高いでしょう。

ただし注意点もあります。買い切り型は基本的に購入時のバージョンが固定されます。大幅な機能アップデートは期待できず、セキュリティアップデートのみが提供される形となります。

買い切り型ライセンスの主なメリット

  • 一度の支払いで永続的に使用可能
  • インターネット接続が不安定な環境でも安定して使える
  • 長期利用の場合はコスト面で有利になることが多い
  • 予算計画が立てやすい(追加費用が発生しない)

特に、インターネット接続が制限されている医療機関や製造現場など、常時オンラインが難しい環境では買い切り型が適しています。また、ソフトウェアの頻繁なアップデートを必要としない業務では、安定した環境を維持できるメリットもあります。

買い切り型Officeソフトウェアのパッケージ2025年現在、法人向け買い切り型ライセンスとしては「Software in CSP」という形態で提供されています。以前は「Openライセンス」という形態もありましたが、2021年12月31日で新規販売が終了しています。

買い切り型は一般的に、「Office Home & Business」などのパッケージ製品や、「Office LTSC」などの法人向け永続ライセンスが該当します。価格帯は製品によって異なりますが、Office Home & Business 2024の場合、4万円前後が一般的な価格となっています。

2. サブスクリプション型(Microsoft 365)の特徴と種類

サブスクリプション型は、月額または年額で利用料を支払い続ける契約形態です。Microsoft 365(旧Office 365)がこれに該当します。常に最新バージョンが利用できる点が大きな特徴です。

サブスクリプション型の最大のメリットは、常に最新機能が利用できることです。Microsoft社は頻繁に新機能を追加しており、AI機能など最新テクノロジーをいち早く利用できます。

また、単なるOfficeアプリだけでなく、クラウドストレージ、メール、Web会議ツールなど、幅広いサービスが含まれているプランも多いです。

サブスクリプション型の主なプラン

  • Microsoft 365 Business Basic:Webアプリ中心、Teams・Exchange含む
  • Microsoft 365 Business Standard:デスクトップアプリ含む総合プラン
  • Microsoft 365 Business Premium:高度なセキュリティ機能追加
  • Microsoft 365 Apps for business:Officeアプリのみのプラン

法人規模が大きい場合は、Enterprise(E3/E5)プランも選択肢となります。これらは高度な管理機能やセキュリティ機能が強化されています。

Microsoft 365のサブスクリプションサービス画面サブスクリプション型の価格は、例えばMicrosoft 365 Business Standardの場合、1ユーザーあたり月額1,360円(年額払いの場合)から利用できます。複数のデバイスにインストールできる点も魅力で、1ユーザーにつき最大5台までのPCやタブレット、スマートフォンで利用可能です。

ただし、契約を停止するとソフトウェアが使えなくなる点には注意が必要です。長期的に見ると買い切り型よりもコストが高くなる可能性もありますが、常に最新機能を利用できる点や複数デバイスでの利用が可能な点は大きなメリットと言えるでしょう。

3. ボリュームライセンスとCSPライセンスの違いと選び方

法人向けのライセンス形態として、従来のボリュームライセンスとCSP(Cloud Solution Provider)ライセンスがあります。両者には重要な違いがあるため、自社に適した方を選ぶことが重要です。

ボリュームライセンスは、多数のライセンスを一括で購入する従来の形態です。一方、CSPライセンスは、クラウドサービスの提供に特化したパートナー経由で購入するライセンス形態となります。

ボリュームライセンスの特徴

  • 大量導入向けの一括購入形態
  • 中央管理が可能で導入・管理が容易
  • 最小発注数などの条件がある場合が多い
  • 従来型の買い切りとサブスクの両方に対応

ボリュームライセンスは主に大規模な導入を前提としており、ライセンス管理が一元化できる点が特徴です。ただし、Microsoft社は従来型のボリュームライセンスからCSPモデルへの移行を進めています。

企業のIT管理者がライセンス管理を行う様子CSPライセンスの特徴

  • クラウドサービスに特化した契約形態
  • 柔軟な契約期間(月単位での契約変更が可能)
  • パートナー企業を通じたサポートが受けられる
  • 最小発注数の制限が少なく、小規模導入にも対応

CSPライセンスは、Microsoft 365などのクラウドサービスを中心に提供されています。柔軟な契約形態が特徴で、必要に応じてライセンス数を増減できる点が魅力です。また、パートナー企業からの手厚いサポートを受けられる場合が多いです。

選び方としては、大規模かつ安定した環境を求める場合はボリュームライセンス、柔軟性とサポートを重視する場合はCSPライセンスが適しているでしょう。特に中小企業では、CSPライセンスの柔軟性が大きなメリットとなることが多いです。

4. OEMライセンスの特徴と活用シーン

OEMライセンスとは、PC本体にプリインストールされて提供されるライセンス形態です。WindowsやOfficeがプリインストールされたPCを購入した場合、そのライセンスはOEMライセンスとなります。

OEMライセンスの最大の特徴は、PC本体と紐づいている点です。つまり、そのPCでのみ使用が許可されており、別のPCへの移行はできません。

OEMライセンスのメリットとデメリット

  • メリット:単体購入よりも価格が安いことが多い
  • メリット:PC購入時に一緒に導入できるため手間が少ない
  • デメリット:PCと紐づいているため別PCへの移行ができない
  • デメリット:サポート期間がPC本体のサポート期間に依存する場合がある

OEMライセンスは、コスト面でのメリットが大きい一方で、柔軟性に欠ける面があります。PC本体の故障時や買い替え時に、ライセンスも新たに購入する必要があるため、長期的なコスト計画を立てる際には注意が必要です。

新品PCと付属するOEMライセンス製品OEMライセンスの活用シーンとしては、以下のようなケースが考えられます。

  • PC一括更新時に、ハードウェアとソフトウェアを同時に刷新したい場合
  • 初期コストを抑えたい小規模事業者や新規事業立ち上げ時
  • 特定の部署や役職のみに特化したPC環境を用意する場合

PCubikでは、OEMライセンスのWindows・Office製品も取り扱っており、正規品保証付きで安心して導入できます。Windows 11 ProやOffice Professional Plus 2021 OEMなど、法人利用に適した製品を格安価格で提供しています。

ただし、OEMライセンスを選ぶ際は、将来的なPC更新計画も考慮した上で判断することをおすすめします。頻繁にPCを更新する環境では、長期的にはサブスクリプション型のほうがコスト効率が良くなる可能性もあります。

5. ライセンスキー販売とパッケージ販売の違い

Windows・Officeを導入する際の形態として、「ライセンスキーのみ」の販売と「パッケージ製品」の販売があります。両者の違いを理解し、自社に適した形態を選ぶことが重要です。

ライセンスキー販売は、プロダクトキー(ライセンスキー)のみを提供する形態です。一方、パッケージ販売は、外箱やメディア(DVDなど)、マニュアルなどが付属した製品です。

ライセンスキー販売の特徴

  • プロダクトキーのみがメールなどで提供される
  • パッケージ製品より価格が安いことが多い
  • 物理的な配送がないため即時納品が可能
  • 保管スペースを取らない

ライセンスキー販売は、デジタル納品のため即時性があり、コスト面でもメリットがあります。PCubikでは、ライセンスキー製品をメールで納品しており、入金確認後、通常2〜3営業日以内に送信しています。

デジタルライセンスキーとパッケージ製品の比較パッケージ販売の特徴

  • 外箱、メディア、マニュアルなどが付属
  • 物理的な資産として管理できる
  • インターネット環境がない場合でもインストール可能
  • 贈答用や保管用としても適している

パッケージ販売は、物理的な製品として手元に残るため、資産管理の観点からメリットがあります。また、インターネット環境が整っていない場所でのインストールにも対応できます。

PCubikでは、パッケージ製品は追跡可能な郵送で配送しており、全国一律送料無料で提供しています。Windows 11 ProやOffice Professional Plus 2021などのパッケージ製品を取り扱っています。

選び方としては、コストと即時性を重視する場合はライセンスキー販売、資産管理や物理的な証拠を重視する場合はパッケージ販売が適しているでしょう。特に法人では、監査対応や資産管理の観点からパッケージ製品を選ぶケースも多いです。

法人に最適なWindows・Office契約形態の選び方

ここまで5つの契約形態について解説してきましたが、では実際にどの契約形態を選べばよいのでしょうか。自社に最適な選択をするためのポイントを解説します。

企業規模と予算に応じた選択

  • 小規模企業(〜20名程度):コスト重視ならOEMライセンスや買い切り型
  • 中規模企業(20〜100名程度):CSPライセンスによるMicrosoft 365が柔軟性あり
  • 大規模企業(100名以上):ボリュームライセンスやEnterprise契約が管理面で有利

予算面では、短期的なコスト削減を重視するなら買い切り型やOEMライセンス、長期的な機能性とコスト効率を重視するならサブスクリプション型が適しています。

業務内容と必要機能による選択

業務内容によっても最適な契約形態は変わります。基本的なOffice機能のみ必要な場合は買い切り型でも十分ですが、Teams連携やクラウドストレージなど、幅広い機能が必要な場合はMicrosoft 365が適しています。

また、セキュリティ要件が厳しい業種では、高度なセキュリティ機能を備えたMicrosoft 365 Business PremiumやEnterprise E5などの上位プランを検討する価値があります。

導入・運用体制による選択

社内にIT管理者がいない場合は、管理の手間が少ないCSPライセンスやOEMライセンスが適しています。特にCSPライセンスは、パートナー企業によるサポートを受けられるため、IT人材が限られている企業に向いています。

一方、専任のIT部門がある場合は、中央管理が可能なボリュームライセンスやEnterprise契約が管理効率の面で優れています。

将来的な拡張性を考慮した選択

事業拡大を見込んでいる場合は、柔軟にライセンス数を調整できるサブスクリプション型(Microsoft 365)が適しています。特にCSPライセンスは、月単位での契約変更が可能なため、成長企業に向いています。

一方、安定した環境を長期間維持したい場合は、買い切り型のOffice LTSCなどが適しているでしょう。特に製造業や医療機関など、システム安定性を重視する業種では永続ライセンスの選択肢も検討する価値があります。

まとめ:自社に最適なWindows・Office契約を選ぼう

本記事では、法人向けWindows・Officeの5つの契約形態について解説してきました。それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。

  • 買い切り型(永続ライセンス):一度の支払いで永続利用可能、長期利用でコスト効率が良い
  • サブスクリプション型(Microsoft 365):常に最新機能が利用可能、クラウドサービスとの連携に優れる
  • ボリュームライセンス・CSPライセンス:大規模導入と中央管理に適した契約形態
  • OEMライセンス:PC本体と紐づいた低コストなライセンス形態
  • ライセンスキー販売・パッケージ販売:納品形態の違いによる選択肢

最適な契約形態は、企業規模、予算、業務内容、IT管理体制、将来的な拡張性など、様々な要素によって変わります。自社の状況を総合的に判断し、最適な選択をすることが重要です。

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